僕たちの未来について考えよう
『六ヶ所村ラプソディー』上映会に寄せて

社会科学部2年 江端 大介

 映画『六ヶ所村ラプソディー』が描く青森県六ヶ所村には原子力発電に使用された核燃料の再処理工場があります。年間8tのプルトニウムを取り出して再利用するというものですが、8tのプルトニウムは、原子爆弾1000発分に相当します。さらに、プルトニウムの放射能が半分になるには24,000年の時が必要とされています。

 皆さんはこのような事実を、知っていましたか? 知らないまま生活している人がほとんどではないでしょうか。僕はまず自ら情報を得て、考えて、自分なりの意見を持つことが必要だと考えています。そのきっかけづくりに、来る10月21日、大隈講堂にて鎌仲ひとみ監督による映画『六ヶ所村ラプソディー』の上映会を開催します。

 僕のきっかけは、WAVOC主催のオープン科目「ボランティア論」でした。この映画の冒頭が流れ、普通の村人たちが工場建設反対に立ち上がるのを観ながらふと「あれ、そういえば俺って原子力について何も知らないな」と思いました。それから全編を観て、原発に対し疑問を持ち、もっと深く調べることにしました。知らなければ考えることもできません。自分で考えないこと、それはとても危険なことではないでしょうか。特に原子力に関しては、問題の当事者になってから考えるのでは、遅すぎるのです。

 皆さんは原発について「脱原発」、「賛成」、「中立」とさまざまな考えを持っていると思います。この映画に登場する村人たちも同様です。彼らは放射能を浴びる危険と常に隣り合わせであるがゆえに、その言葉には重みがあります。皆さんが上記のどの意見を持っていたとしても、この映画はきっと深く考えるきっかけになります。僕はさまざまな意見を持つ人に来ていただき、一緒に観て、考えたいです。この作品を通して、日本のエネルギーについて、ひいては僕たちの母国の未来について、みんなで考えてみませんか?


※ イベントの詳細は『早稲田大学創立記念日特集』を参照してください。

 

六ヶ所村のチューリップ畑
▲六ヶ所村のチューリップ畑

上映会下見の様子
▲上映会下見の様子

 
1258号 2011年10月20日掲載