「稲穂カメラ」 WAVOC (平山郁夫記念ボランティアセンター) 公認プロジェクト

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「稲穂カメラ」は、四季を通して早稲田の田んぼをLive追跡!


今年の稲作も終わり、新しい年がやってくる。今年の締めくくりは「わせでん」と共に青春を過ごした先輩、農楽塾第5期代表の長岡慶さん(2010年3月教育学部卒)に学生時代をふりかえり「農」を通して得たこと、また、後輩へのメッセージなども伺った。

農楽塾での活動をふりかえって

 「今年のテーマは『つくる』や! 新しく何かをつくることをしようや!」春休み、喫茶店で何時間も副代表と語り合った当時を思い出す。学部学年をこえて集まった色とりどりの仲間。そんなみんなの持ち味が存分に発揮できるような場、それぞれの夢が実現できる場にどうしたらできるのか模索の日々だった。活動は5年目を迎え、大学内にわせでんをつくった先輩たちは卒業し、残された田んぼを維持する世代となった私たち。行動力と熱いハートをもった先輩と同じくらいの気概を持って活動するには何か新たな風が必要だった。

 あれから2年。私は京都大学の大学院で文化人類学を専攻し、今はインドのダラムサラという街でチベット語を学んでいる。レストランでボランティアとして働きながら学校に通う日々だ。言葉も考え方も違う人たちと暮らすなかで、くじけそうになることもあるけれど、農楽塾でさまざまな人と出会い自然と向き合った、あのころの経験が、強く私の背中をおしてくれる。夢に挑戦し、自分の殻から出て社会とつながるきっかけをつくってくれたのが農楽塾だった。

後輩へのメッセージ

 「これをすべき」というのでなくて「こんなことがあってもいいよね!」という気持ちが自由で広がりのある活動につながるように思います。これじゃなきゃいけないという頑な心はほどいて、絶えず可能性をみつけ、たくさんの他者と出会ってください。そして、そこで発見したメッセージを伝え続けてほしいです。時間をつかむことはできないけれど、仲間と汗を流したこの瞬間、わくわくどきどきするこの瞬間はつかむことができます。そして、その瞬間の積み重ねがやがて大きな風となって、社会に出て行く皆さんの背中をぐっと押してくれることを願っています。




筆者。わせでんから世界へ
▲筆者。わせでんから世界へ

地図

 
1236号 2010年12月16日掲載

今年度の活動を振り返って

農楽塾7期代表 商学部3年 勝野 智子

 2010年もあっという間に終わりが近づいてきました。今年も農楽塾の活動は、大隈庭園の田んぼ「わせでん」、隣にある菜園、早稲田幼稚園・西新宿幼稚園との交流、バケツ稲、墨田区での食育、所沢での農作業体験、『早稲田祭2010』への出展など、多岐にわたりました。

 もっとも印象的だった活動は、やはり農楽塾の中核である「わせでん」です。今年度始めの稲穂
カメラで紹介した「ニホンバレ」という品種を種もみから発芽させ、育苗したものを植えました。昨年果たせなかった収穫をなんとか成功させたい。昨年秋からの思いでした。そして秋、田植えから毎日メンバーが欠かさず続けた水の管理・観察の末、豊作祈願のおかげもあってか、無事収穫を迎えることができました。

 さて、農楽塾は設立から7年目の団体ではありますが、昨今特に知識の共有の点で甘いところがあります。発芽には何度の環境が必要なのか、発芽から何日で苗床へ移すのか、苗の葉が何枚になったら田植えに最適なのか、田植えの日から逆算して発芽の日を決めること。3年目の私にとってもすべてが新しい知識でした。今後は、勉強会を増やすなど、メンバーの知識の向上に取り組んでもらいたいと思います。

 2010年度のテーマ「深める」は、知識を深める、農作業を深める、相手方との縁を深めるなど複数の意味をもたせていました。作物を育てるだけではなく、収穫したものを食べる、農村の風景へ思いをはせる、米の副産物である藁を利用して草履を作る。産業としての農業だけでなく、生きるための営みである「農」のもつ多様な意味を体感し、「農を深める」ことができた1年間でした。

 「わせでん」あっての農楽塾。これからもずっと向き合っていくものです。ただ育てるだけではなく、さまざまな面で協力してくださる皆様への感謝の気持ち、設立からの諸先輩方の思いを大事にし、そして育てる稲や野菜への愛情を持ち、理念にもある「土に触れる」ことで「農を楽しみ、農を考え」てほしいと感じています。そして来年もわせでんに一面の稲穂が広がり、美味しいお米がたくさんとれることを願っています!




収穫祭での一枚。筆者は下段右から2人目。お米もおいしくいただきました
▲収穫祭での一枚。筆者は下段右から2人目。お米もおいしくいただきました

 
1235号 2010年12月9日掲載

西新宿で稲刈り!?

政治経済学部2年 小圷 貴博

 以前の稲穂カメラでも紹介いたしましたが、私たち農楽塾では活動目標の一つである「農を通した地域貢献」を実践するために、新宿区内の幼稚園と提携して、幼稚園生のお米作りをお手伝いしています。その協力している幼稚園の一つが、今回紹介する新宿区立西新宿幼稚園です。

 去る10月6日、幼稚園の子どもたちといっしょに稲刈りを行いました。幼稚園の敷地で5月に田植えした稲も、幼稚園の先生、そして子どもたちの奮闘により、稲刈りまでこぎつけることができました。稲刈りをしているときの子どもたちの目の輝きを見ていて、私たちも笑顔が止まりませんでした。そして11月17日、刈った稲の脱穀ともみすりをいっしょに行いました。牛乳パックを使う脱穀や、野球ボールを駆使して行うもみすりに子どもたちは興奮していましたが、その反面お米を食べられる状態にするようにする過程の大変さも感じていたようでした。

 このような経験を通して、日ごろ何気なく食べているお米の大切さや、何気なく言っている「いただきます。」の意義を、都心で暮らす子どもたちに少しでも感じてもらえたのではないか、と思いました。そして2月には今年育てたお米をカレーに料理して、みんなで食べる収穫祭を予定しています。自分たちで育てたお米のおいしさを感じることによって、食べ物、そして「農」を少しでも身近に感じてもらえれば最高です。また、「学び」だけではなく、「交流」を通して、子どもたち、そして私たちメンバーも視野を広げていければいいと思います。




筆者。鎌を使って稲刈りを実演。子どもたちはハサミを使い。
▲筆者。鎌を使って稲刈りを実演。
 子どもたちはハサミを使い。

牛乳パックを使って脱穀。地味ながら子どもたちは没頭
▲牛乳パックを使って脱穀。
 地味ながら子どもたちは没頭

野球ボールを使ったもみすり。白くなったお米を見て感動
▲野球ボールを使ったもみすり。
 白くなったお米を見て感動

 
1234号 2010年12月2日掲載

わせでんの秋起こし

基幹理工学部1年 福意 大智

 稲刈りも終わった11月半ば、秋が深まる今日このごろですが、果たして大隈庭園の「わせでん」はどうなっているのでしょうか? みなさんは、この時期の田んぼがどうなっているかご存知ですか?

 わせでんでは先日13日、秋起こしが行われました。秋起こしとは、収穫し終わった田んぼの土を耕す作業です。秋起こしをすることで、土の中に空気を入れ、土が柔らかくなります。土が柔らかくなると、稲の根付きや安定性がよくなり、生長が活性化されます。春先に行う「しろかき」と同じです。秋起こしによって稲刈りで残されたワラや、そのほかの草などを早く腐らせ、稲の難敵である雑草の繁殖を防ぐことができます。秋起こしは、いわゆる来年の田植えの下準備ということになりますね。

 ところで、わせでんで刈りとった稲ですが、現在、急ピッチで脱穀ともみすりをしているところです。11月下旬に行われる収穫祭でおいしく食べられるようにするため、早く作業を完了させなくては…。ちなみに脱穀とは刈り取った稲からもみ(もみ殻がついたままの玄米)だけを取り除く作業のことです。また、もみすりとは脱穀によって得られたもみを、玄米ともみ殻に分ける作業のことです。脱穀ともみすりは、現在の農業では機械で行われていますが、私たちは手作業で行っており、なかなか骨が折れる作業です。ですがメンバー一丸となってやり遂げ、白米になったお米をおいしく、そして感慨深く味わいたいと思います。それでは、また来週!


色づく庭園。今が見頃です
▲色づく庭園。今が見頃です





寒いけど、来年の豊作を願って作業
▲寒いけど、来年の豊作を願って作業

地中に深く埋まった支柱を、力と知恵で撤去
▲地中に深く埋まった支柱を、力と知恵で撤去

何も生えていない田んぼに広がるたくさんの笑顔
▲何も生えていない田んぼに広がるたくさんの笑顔

 
1233号 2010年11月25日掲載

『早稲田祭2010』出展! 今年のテーマは「NAWSON」

先進理工学部1年 増田 智美

 今年の『早稲田祭2010』はいかがでしたか? 人がいっぱいでみんな盛り上がっていましたね! 私たち農 楽塾も去年に引き続き、2回目の出展を無事終えることができました。今年のテーマは、ムラのほっとステー ション、「NA WSON 」。農村の雰囲気を教室の中に再現し、農にふれられる場をつくろうというものでした。

 教室の中に入ると、下にはたくさんの落ち葉。奥には日当たりのよい軒下でのんびりしている塾生。中央には先日収穫したわせでんのお米が干してあり、農村の秋の風景が広がる…。そのほかにも、わら草ぞうり履作りや脱穀・もみすり体験、そして農村や展示物にまつわるクイズの企画も用意し、来訪者の方に楽しんでもらうことができました。

 2日間で500人もの方々に来ていただいて嬉しかったです。床の落ち葉やわせでんで収穫したたくさんの稲束を見て「すごい!」と言ってくれたり、脱穀中に落ちたお米ひと粒をもったいないと拾ってくれたり、1時間程かかるわら草履づくりを終えた後の達成感に満ちた顔が見ることができ、本当に頑張ってよかったと思いました。『早稲田祭2010』を通して、多くの方に私たち農楽塾の活動を知ってもらい、そして農に関心を持っていただけたと思います。そして来年はよりバージョンアップした「農村」をつくりあげますので、ご期待ください!


筆者は前列右端
▲筆者は前列右端。稲穂と葉っぱと草履に囲まれた2日間




筆者は前列右端
▲わせでんで収穫したお米。魚沼産コシヒカリとナウさ120%にほんばれのハイブリ

筆者は前列右端
▲脱穀体験の様子。白米が出来るまでの過程に興味津々

 『早稲田祭2010』で来訪者のかたに俳句を作ってもらいました。その中から、農楽塾のメンバー一同により俳句大賞一作、特別賞二作を決定しました!!
【大賞】詠み人…Pさん「わらぞうり 作るとそれは 鳥の巣だ」
【 特別賞】詠み人…詠み人知らずさん「アプリより アグリを採り入れ 活きてゆく」 詠み人…農楽塾代表「ネット張り、実りを守る 攻防戦」
 
1232号 2010年11月18日掲載

冬の菜園

先進理工学部2年 岡 竜也

 後期の授業も始まり、このところ急に寒くなってきました。にわかに冬めいてきた大隈庭園内の菜園では、翌春にむけて、にんにく、ソラマメ、小松菜を育てることになりました。にんにくとソラマメは、数回の追肥(後から肥料を追加でやること)の後、来年の6月ごろに収穫することができるようになります。また、小松菜は、天候にもよりますが、順調に行けば1カ月ほどで収穫できるようになります。

 写真は、手前の箱がソラマメ、中の2列がにんにく、奥が小松菜です。ソラマメは、発芽の段階で水が多いと、腐りやすくなってしまうので、しばらくの間は箱の中で育て、それから菜園へ移植します。また、小松菜はアブラムシなどの虫に非常に食べられやすいため、不織布で覆うことにより、被害を未然に防ぎます。なお、この不織布は、太陽光をよく通すので、小松菜の生育にはほとんど影響しません。

 まだ種まきをしたばかりで、見た目にはあまり変化が見られませんが、今後の収穫が楽しみでなりません。



冬野菜を育てる菜園。一年通してフル稼働!
▲冬野菜を育てる菜園。一年通してフル稼働!

今週のつぶやき

 私は今年、秋の暖かさを感じることができなかった。猛暑を乗り切った、と思った矢先、体調を崩し病院暮らしになってしまったからである。退院するころには、初冬の冷たい風が吹きつけていた。私の入院していた病院の庭は「生」を失っていたようであった。それなりに整備されていた植木、安らぎを願う数体の女性裸像が置かれ、散歩道の両脇には外来種の雑草が陰鬱に生えているだけだった。ある日散歩をしていて、庭の一角に畑があったらいいのに、と感じた。すくすく育つ植物を見れば、病気と闘うお年寄りの方に、ささやかな喜びを与えられるのではないだろうか。(Bハンター)
 
1231号 2010年11月11日掲載

脱穀!

政治経済学部2年 小野 朝子

 稲刈り、はさかけを無事に終え少し寂しくなったわせでん。一段落ついてほっとしたいところですが、まだまだお米は食べられません! ここから脱穀、もみすり、精米のステップを踏んでようやく“白米”になるのです。地味な作業ですが、せっかくなのでみんなで楽しくやろう! ということで、先日、新宿区立早稲田幼稚園にお邪魔して子どもたちと一緒に脱穀を行いました。春には一緒に田植えもしましたが、そのころからは想像もつかないほど大きくなった稲に、子どもたちは大興奮。背くらべをしてみたら、なんとほとんどの子どもたちが同じ大きさでした。稲が食べられるようになるまでの過程を説明し、いよいよ脱穀を開始。穂から米粒を取っていきます。

 突然ですが、ここで「いつか役に立つ(かもしれない)手作業での脱穀方法ベスト3(農楽塾調べ)」を発表しましょう。第3位「手」手でプチプチと取っていきます。肩が凝ります。第2位「くし」稲の束をすいて米粒を取ります。なかなか難しいです。第1位「牛乳パック」穂先を牛乳パックに突っ込み、口を閉じて一気に引き上げるだけ。コツがいらないうえに効率的です。

 しかし、道具を使うと取り合いになってしまうので、今回はほぼ手で脱穀しました(笑)。せっかく集めた米粒をばらまいてしまう子、脱穀後のわらで綱引きを始める子などなど、そのはしゃぎぶりたるや、こちらが圧倒されてしまうほどでした。中には「早稲田幼稚園に入ってよかったぁ…」としみじみ語ってくれる子もいて、私たちにとっても楽しい交流になりました。やっぱりみんなで楽しく作業をするのはいいですね。子どもたちはお家で、いつも食べている白くてほかほかのご飯がその日はいつもと少し違って見えたかもしれません。



春に植えた苗もこんなに大きく育ちました
▲春に植えた苗もこんなに大きく育ちました

ビンと棒でもみすり。いつも食べてるお米に!
▲ビンと棒でもみすり。いつも食べてるお米に!

 
1230号 2010年11月4日掲載

バケツ稲

商学部3年 勝野 智子

 10月初旬、早稲田キャンパス南門前で育ててきたバケツ稲の収穫を行いました。

 この企画はバケツ稲里親プロジェクトといい、平山郁夫記念ボランティアセンターに所属する団体と、それぞれのバケツ稲の「里親」となって世話してきました。参加団体は、思惟の森の会、離島交流プロジェクト、cafaire、農と食と緑の学校inおけら牧場・ラーバンの森、WAVONETの5つです。

 バケツ稲のお世話の内容は水やりだけなのですが、稲は水の温度が高くなりすぎたり、水が涸れたりするとうまく育ちません。南門前はとても日当たりが良いため、ほぼ毎日水をやらなければなりませんでした。

 夏休みの間に白い花を咲かせ出穂した稲は、ついにこうべを垂らし収穫のときを迎えました。収穫のこの日は鎌で刈り取り、乾燥のための「はさかけ」まで行いました。

 10月末には乾燥させた稲から穂を外す脱穀、穂の籾すりをして玄米の状態にして持ち帰ってもらう予定です。

 バケツ一つの稲からは茶碗1杯分のお米もとれませんが、自分たちが育てたと思うとかわいく感じられます。参加者から、世話することを正直面倒に感じていたけど、いざ収穫となるとやってよかった、という声を聞きました。

 植物を育てる中で感じる面倒さや煩わしさが報われる。そんな育てた楽しさをよろこびを感じてもらえたと実感できた日でした。



たわわに育ったバケツ稲たち
▲たわわに育ったバケツ稲たち

稲刈りの様子
▲稲刈りの様子

参加団体の皆と。筆者は後列左端
▲参加団体の皆と。筆者は後列左端

 
1229号 2010年10月28日掲載

稲刈りの式典2010

商学部3年 東嵩西(ひがしたけにし) 裕介

 9月28日、大隈庭園内にある田んぼ通称“わせでん”において稲刈り式典を行ないました! わせでんは、5月下旬の田植え以来メンバーがシフトを組み、夏季休業中などの休日を含めて毎日水の管理や観察などを行ってきました。今年は、暑すぎるぐらいで天候にも恵まれたおかげで、9月中旬には稲穂がしっかりと頭を垂れました。

 式典当日はあいにくの激しい雨でしたが、奇跡的に時間内に雨があがったために、農楽塾顧問である政治経済学術院堀口健治先生はじめ農水省の方などと一緒に“稲刈り初め”を行うことが出来ました。

 稲刈り初めの後は田植えのお手伝いをしていただいた学生さんやメンバーのみんなで約一週間ほどかけて田んぼ全体の稲の刈り取りを行ないました。育苗から数えると約半年間みんなで一生懸命に世話をしたものがしっかり実ってくれたというのは、稲刈り中とても感慨深いものがありました。

 刈り取った稲は現在田んぼで、天日にさらして干す作業である“はさかけ”を行っています。都心はもちろん農村の方でも機械化が進んでおりなかなか見る事の出来ない光景だと思いますので興味のある方はぜひ見に来てみてくださいね!



最初の一刈り! 左から農水省の菖蒲調査官、堀口教授、農学塾代表。
▲最初の一刈り!左から農水省の菖蒲調査官、堀口教授、農学塾代表。

最後にみんなで記念撮影
▲最後にみんなで記念撮影

 
1228号 2010年10月21日掲載

夏合宿@とっとり

社会科学部1年 笠木 祥平

 8月17〜21日にかけて農楽塾は鳥取で合宿を行いました。今回のテーマは「山陰の農業を知る」ということで、水で有名な大山にある民宿に泊まりました。こちらの民宿は牧場と農家を兼ねていて、いろいろ貴重な体験をすることができました。

 まずは牧場で飼われている羊の世話です。小屋の中では羊が7頭ほど飼われています。餌には牧場の芝で刈った草を与えるのですが、夏の日差しの中で軽トラがいっぱいになるまで草を刈るのはとても大変でした。夜には羊の肉をいただきました。大山の豊かな自然で育てた羊には臭みが全くなく非常においしかったです。

 また、民宿の辺りには特別天然記念物であるオオサンショウオが生息しています。毎年夏の夜には子どもたちを集めて観察会をしているのですが、観察会の準備として農楽塾は河辺の草刈りをお手伝いしました。観察地点に向かうための獣道の雑草を半日かけて刈る、というなかなか骨の折れる作業でしたが、観察会の関係者の方々には喜んでいただくことができました。

 最終日には大山乳業の工場を見学しました。大山乳業は、「白バラ牛乳」のブランドで知られる、鳥取随一の企業です。地元大山の酪農家と連携して製造される牛乳は格別においしく、また他にもさまざまな乳製品が製造・販売されていて勉強になり楽しむこともできました。

 今回は今年初めての大きな合宿ということで、山陰農業に触れることができたのに加えて、メンバーの仲も深まり良い思い出となりました。



灼熱の砂丘に挑むメンバー。裸足だと確実に火傷します…
▲灼熱の砂丘に挑むメンバー。裸足だと確実に火傷します…

筆者は左端。七人の侍、草刈りへ、いざ出陣!
▲筆者は左端。七人の侍、草刈りへ、いざ出陣!

最寄り駅のホーム。ここで解散し、メンバーはそれぞれの旅路へ。
▲最寄り駅のホーム。ここで解散し、メンバーはそれぞれの旅路へ。

 
1227号 2010年10月14日掲載

みんなで豆腐作りの巻!

教育学部3年 武田 紘子

 少し前の話になりますが、私たち農楽塾は7月11日に文京区千駄木にある旧市嶋邸で豆腐作りを行いました。材料となる大豆は、昨年農楽塾が企画した「鉄腕ダイズプロジェクト」の参加者が所沢の関谷農園で育て、収穫したものです。みんなの汗と努力の結晶であるこの大豆から、何かに料理してみんなで食べよう!ということで、豆腐作りをすることにしました。ちなみに料理会場の旧市嶋邸とは、本学創設期の立役者の一人、市嶋謙吉氏の旧邸であり、歴史的な建造物であるのです。 

豆腐の作り方は簡単。
家庭にある道具でできてしまうのです。
作業はおおまかに以下のように進みます。

一晩 水に浸した大豆を、ミキサーにかける
ペースト状になった大豆を、鍋で沸騰させる
沸騰した大豆ペーストを濾して豆乳を得る
 (※ここで分離して残ったものが「おから」です)
豆乳を鍋にかけ、にがりを投入。固まったらできあがり!

 そして完成した豆腐に、大隈庭園で農楽塾が耕している菜園で収穫したばかりの大根で作った、大根おろしを食べました。市販の豆腐のようにきれいな形にはならなかったけれど、おいしい豆腐ができあがりました!参加したメンバーも豆腐の出来に大満足。ちなみに、おからもクッキーにして食べたので大豆利用率はほぼ100%! 大豆をまるごと堪能した一日となりました。



所沢で収穫した大豆。無農薬栽培で味も上々
▲所沢で収穫した大豆。無農薬栽培で味も上々

完成した豆腐。もちもちした食感。ネギのピリ辛な舌触り
▲完成した豆腐。もちもちした食感。
ネギのピリ辛な舌触り

作業中の1枚。筆者は左。固まるまでひたすら混ぜる
▲作業中の1枚。筆者は左。固まるまでひたすら混ぜる

 
1226号 2010年10月7日掲載

わせでん生長、途中経過!

商学部3年 東嵩西 裕介

 最近は暑い日が続いておりますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?
 田植えからちょうど2カ月弱が過ぎ、本年度わせでんに植えたコシヒカリと日本晴は共に70cmを超える大きさにまで成長してきました。 

 今年は育苗からの挑戦ということでいささかの不安がありました。それに加えて、5月の連休明け頃まで続いた例年以上の冷え込みや日光不足などの天候不順で、稲は思ったように生長してくれませんでした。しかしながら、雨の日も風の日も毎日欠かさず続けた水管理・観察、そして梅雨に入ってからの気温の上昇などで、最近ではすっかり盛り返してきてくれて、例年以上の分げつ※数、生長を続けています。 蔓延した病気によってお米を収穫することの出来なかった昨年度の悔しさ、このことを忘れず、今年こそは秋にみんなで美味しいお米を食べよう!という目標に一丸となって、メンバーは毎日の観察・水管理を頑張っています。

 皆さんも機会がありましたら、大隈庭園にある“わせでん”にぜひ遊びに来てくださいね!
※分げつ・・・苗の株分かれのこと。イネの生長のバロメーター。

育苗時の苗。ひ弱だった彼らも図太く生長
▲育苗時の苗。ひ弱だった彼らも図太く生長



生長著しいわせでん。夏の香りが漂う
▲生長著しいわせでん。夏の香りが漂う

★わくわく収穫★

収穫できたダイコンに豊作感謝です
▲収穫できたダイコンに
豊作感謝です
 先日、大隈庭園内で耕している菜園で、順調に生長した大根の収穫をしました!大根は当初の予定通り、5本を収穫することができました。思っていたよりも大きく生長していてちょっと感動!そのうちの1本は、大根おろしにして食べました。激辛でした・・・。なお、7月の下旬には、人参も収穫する予定です。野菜に囲まれた生活、エンジョイしてます!(がんぽ)
 
1225号 2010年7月22日掲載

バケツで稲作!?

商学部3年 勝野 智子

 早稲田キャンパスの南門前に並ぶ6個のバケツ稲、見たことはありますか?これらはWAVOCに所属する6団体(農楽塾、思惟の森の会、離島交流プロジェクト、cafaire、農と食と緑の学校、WAVONET)がそれぞれ育てている苗です。
 バケツ稲の苗は、大隈庭園の田んぼと同じく種もみの芽出しから始めて育苗をし、5月末、全団体でバケツへ「田植え」をしました。田んぼに入るほどではないにしろ、泥に指を入れるのは抵抗があったようですが、無事「田植え」ができました。
 この「バケツ稲里親プロジェクト」は、各団体のいわば母体であるWAVOC事務所の入口前で育った苗を「里子」に出し、それぞれがバケツ稲の「里親」になり、名前をつけ愛情をもって団体のメンバーみんなで世話してもらおうという企画です。
 農の楽しさは、みんなで一緒に育てる楽しさと、そして世話をしている植物が育つよろこびにあると思っています。そんな面白いことを農楽塾のメンバーだけが独り占めするのではなく、日頃農に関わっていない人たちにも農の楽しさを感じてもらいたい、という思いで企画しました。
 もちろん毎日の世話は面倒なところもありますが、手をかけた分、収穫のときの達成感・喜びはひとしおです。
 南門前を行き交う学生たちのそばでひそかにすくすくと育っている6個のバケツ稲。収穫のときが今から楽しみです!

WAVOC事務所前で育てられた苗。無事、里子に出される
▲WAVOC事務所前で育てられた苗。無事、里子に出される



田植え式典の一コマ。筆者は左端
▲田植え式典の一コマ。筆者は左端

今週のつぶやき

 大学に入ってから、サークルや授業などで農村を訪れる機会が何度かあった。地域によって育てている作物や、村の雰囲気はそれぞれ違うのだが、共通していることがある。それは、地域の『高齢化』である。極端な高齢化により、近い将来集落の維持ができなくなる「限界集落」が日本各地に増えつづけている。美しい農村も、数十年前に消えてしまった炭鉱街のように、時代の変化にのみこまれていってしまうのだろうか。(Bハンター)
 
1224号 2010年7月15日掲載

食育で、地域貢献!

政治経済学部3年 福嶋 伸太郎

 6月17日、墨田区役所で開催された「すみだ食育フェスティバル2010」に参加しました。墨田区は「食育」に積極的に取り組んでいる自治体で、毎年6月に区民、企業、大学などが参加する大規模な食育のイベントを開催しています。農楽塾は、活動目標の1つである、「農を通した地域貢献」を目指すため、3年連続でこのイベントに参加しており、今年は「はなのお“はな”し花からみる食育」というテーマのプレゼン企画を開催しました。

 食育というと、食事の栄養バランスや食の安全ということが思い浮かびますが、今回のイベントで私たちは、植物や野菜を取り上げようと考えました。昨年の同イベントでは食の原点である「種」に着目し、そこから野菜や食に関心をもってもらおう、という理念でプレゼンを行いました。今年は、さらに発展させて「花」にスポットを当てようと思い、このテーマに至りました。今回の企画では、クイズ形式で花に関する雑学を紹介しました。例えば、私たちが普段食べているブロッコリーやカリフラワーは花のつぼみと茎の部分なのです。このように、「実は普段食べている野菜は花だった」「この花はこんな料理にできる」というような「驚き」を通じて、食への理解を深めてもらいたいと考えました。

 平日の午前中にも関わらず、多くの方に参加していただき充実した時間になりました。参加者からは「食について違った見方ができた」、「花については意外と知らないものだわ」などの声が聞かれ、発表の成果を実感しています。また、参加者の博識さに刺激され、私たちももっと農に関する勉強が必要だな、と感じるばかりでした。



司会は筆者。明るく楽しくプレゼン
▲司会は筆者。明るく楽しくプレゼン


墨田区在住の参加者の方々。
▲墨田区在住の参加者の方々。
 激論の末に、解答!

 
1223号 2010年7月8日掲載

田んぼで、園児と交流!

政治経済学部2年 小野 朝子

 農楽塾では「農を通した地域貢献」のひとつとして、近隣の区立早稲田幼稚園と協力して、大隈庭園で園児と一緒に農作業体験や生き物観察会を行っています。5月には田植え、6月にはザリガニ釣り大会を行いました。

 田植えはなかなか悪戦苦闘。楽しそうに泥と戯れる子や、初めて触れる泥に少し警戒気味の子、田んぼに入るのをかたくなに拒む子などなど、反応がそれぞれ違って、園児に接するのに慣れていない農楽塾メンバーはてんやわんや。でも、持ち方、植え方を教えてあげるとみんなしっかり植えてくれました!「もう一回だけ」を連発して何度も植えてくれた子もいましたよ♪ 終わった後、子どもたちにふたつのお願いをしました。ひとつはご飯を食べるときにこの経験を思い出してほしいということと、もうひとつは泥だらけの服を洗濯してくれるお母さんにきちんとお礼を言うこと。どちらも大事なお願いです(笑)

 毎年恒例のザリガニ釣り大会は、園児の大好きなイベント。みんな「マイ釣りざお」を携え、張り切って参加してくれました。釣れるかな? という心配をよそに大量のザリガニが釣れ、まさに入れ食い状態でした。そのうちの数匹を幼稚園に持ち帰り、みんなでお世話をするそうです。大隈庭園に子供たちの笑い声が響いた一日でした!

 幼稚園児との交流を通して、都会にある田んぼ、そして自然の貴重さを改めて感じました。これからも老若男女の集う「わせでん」であり続けたいです。


筆者は左。庭園の自然にワクワクの園児
▲筆者は左。庭園の自然にワクワクの園児



釣れたザリガニ。近年で最大の収穫高
▲釣れたザリガニ。近年で最大の収穫高

農楽 ★cooking

間引きしたダイコン。育ちは
▲間引きしたダイコン。育ちは
悪かったけど、味は一流。
 6月3日。菜園の大根と人参を間引き、調理しました。人参はまだ葉の状態でしたが、大根の方は小さいながらもしっかりと育っていました。人参の葉は炒め物、大根は味噌汁にしておいしくいただきました!(かつの)
 
1222号 2010年7月1日掲載

菜園、生長中。

先進理工学部2年 岡 竜也

 以前このコーナーでも紹介しましたが、今年度は菜園で“にんじん”と“だいこん”を育てています。

 にんじんやだいこんは、全ての種から発芽するわけではないので、ひとつの場所に複数の種をまきます。そのため、発芽が始まりしばらくすると、だんだんと窮屈になってきます。このままでは根や葉を広げられず、生長に悪影響が出てしまいます。そこで、「間引き」と呼ばれる作業を行います。

 「間引き」は、元気な一部の芽だけを残して、あとの芽を取り去る作業です。にんじんの場合、2回の間引きで、最終的に12~15cm間隔に1本の芽が残るようにします。だいこんは、初めから間隔をあけて種をまくので、1ヵ所に1本を残すようにします。こうすることで、栄養が1本の芽に集中し、より大きく生長することができます。

 間引きが済むと菜園は一段落です。これからしばらく収穫が待ちどおしい日々が続きそうです。

奥がダイコン、手前がにんじん。土の中ですくすく
▲奥がダイコン、手前がにんじん。土の中ですくすく





農楽旅行記

 田植えが無事に終わり、先日、今年のわせでんの豊作を祈願するため鎌倉の鶴岡八幡宮へ。絵馬に大きく「豊作」と書き込み、神前で祈願しました。お守りも買おう! と思ったのですが意外なことに、多種多様なお守りやお札がある中で農関連のものがない…巫女さんにアドバイスをいただき、「開運」を選びました。今年の秋はたくさん実りますように!
 鎌倉を散策していると、きれいな紫陽花につられて入った神社で「地神社」という開墾の守護神をまつった神社を発見。鎌倉にも昔は田んぼが広がっていたそうですよ。(あさこ)


豊作祈願の絵馬。私たちの願い 大地を司る地神社。わせでんにもご利益を
▲豊作祈願の絵馬。
私たちの願い
▲大地を司る地神社。わせでんにもご利益を


 
1221号 2010年6月24日掲載

田んぼでバレーボール!

商学部2年 網 若葉

 私たち農楽塾のメンバーは5月29、30日に千葉県鴨川市大山千枚田で行われた「第4回大学対抗泥んこバレーボール大会」に参加しました。農業を五感で体験し、人と人を農業でつなごうという趣旨のもと、大山千枚田保存会と12の大学・団体が連携して行われた催しです。

 1日目は班に分かれて大山千枚田地区を散策し、「学生が思う大山地区の活性化方法」についてプレゼンテーションを行いました。各班、学生らしい斬新で面白い発想ばかりで、楽しいプレゼンになりました。現地の方々もうなずきながら聞いていて、ひょっとしたら実現するアイデアもあるのかもしれません。
次に、全長約20メートルの巨大海苔巻き作りをしました。地元のお母さん方と協力して準備を行い、いざ本番。20人もの学生が一列に並び、「せーのっ」の掛け声に合わせて巻き簀を2回転。包丁で切ると綺麗なバラの模様の太巻きが完成しました。味はもう格別でした!

 そして2日目は待ちに待った泥んこバレー。ほとんどの田んぼは田植えを終えている中、苗の無い田んぼが…そこが泥んこバレーの舞台です。昨年の農楽塾の成績は2回戦敗退。他大学が闘志を燃やしている中、控えめな農楽塾勢(笑)。しかし試合では、田んぼの中では思うように足が動かないながらも、サーブを確実に決め、そして勝利を重ね、最終的に3位に輝きました。来年は優勝目指して頑張ります!

 2日間を通して、他大生や地元の方々、そして豊かな自然と楽しく触れあうことができ、本当に良い経験となりました。また、消え行く棚田や、衰退していく農村の問題を肌で感じ、「農」のあり方について考えるきっかけになった、と感じました。


 



例の太巻き。長いだけでなく美味しかった
▲例の太巻き。長いだけでなく美味しかった


筆者は中央。みんなの思いを乗せてサーブ
▲筆者は中央。みんなの思いを乗せてサーブ

 
1220号 2010年6月17日掲載

田植えをしました!

社会科学部2年 武井 諒介

 去る5月22日、大隈庭園にある田んぼ(わせでん)で一般の学生と一緒に田植えを行いました。

 学生の中には田んぼに入ったことがないという人も多く、恐る恐るといった感じでしたが、いざ入ってみると田んぼの何とも言えない温かさや感触に魅了されたようでした。それとともに、苗を一つひとつ、等間隔に、黙々と植えていく、という物静かで非日常的な感覚も味わってくれたようです。また、田んぼから足が抜けなくなって倒れそうになるというお約束もあり、短い時間でしたが一般の学生にも田んぼの魅力と作業の楽しさを感じてもらえたのではないかと思います。

 これから苗は日ごとに大きくなり、秋になると立派な稲穂になります。苗がお米に成長していく姿をお楽しみください!

 話は変わりますが、今回植えた苗は『ニホンバレ』という品種です。この品種は生育期間が長く、ゆっくり成長する“晩生”という特性をもっています。反対に生育期間が短く、早く成長する特性を“早生”といいます。

 ちなみに“早生”は“わせ”、“晩生”は“おくて”と読みます。“早生”は稲の場合は“早稲”と書くこともあるそうです。もうお分かりですね。早稲田という地名は、“早生”種の稲を植えている田んぼがたくさんあったことに由来しています。今では田んぼを見かけませんが、かつて早稲田大学周辺には田んぼが広がっていました。大隈庭園に来て田んぼをぼんやり眺めるのもいいですが、昔はこの辺りも一面田んぼだったのかと思いながら見ると、また違った楽しみがあるかもしれません。(ただし、わせでんの苗は"晩生"ですが・・・)

田植え後のわせでん。これからの成長が待ち遠しい
▲田植え後のわせでん。これからの成長が待ち遠しい



田植えに没頭している参加者。一株ずつ、丁寧に植える。
▲田植えに没頭している参加者。
一株ずつ、丁寧に植える。


筆者。気分はまるで農園主
▲筆者。気分はまるで農園主

 
1219号 2010年6月10日掲載

「日本晴れ」というお米、知っていますか?

商学部2年 佐藤 弘毅

 5月20日に「田植え式典」を行いました。式典は毎年田植え前に行う恒例行事で、今年も政治経済学術院堀口健治教授、農楽塾名誉顧問の中島峰広名誉教授、そして農水省の方々にもお集まりいただき、総勢20名ほどで行いました。あいにくの天気と昼休みという忙しい時間帯のなか多くの人にお集まりいただいて嬉しく思いました。今年の豊作を祈願して、先生方とメンバーで「田植え初め」を行いました。先生方からは「今日の雨が恵みの雨となるように、精一杯米作りを頑張ってもらいたい」という力強いお言葉をいただき、心強さを感じるとともに、「わせでん」を預かるという責任の重さに身が引き締まりました。というのも、私たちは昨年、応援してくださる方々の期待を裏切ってしまったからです。昨年育てていたもち米の苗が病気にかかってしまい、全滅という結果を招いてしまったのです。

 そして、今年、リベンジの年。植える品種は「日本晴れ」という品種です。この品種には病気に強いという特徴があり、昨年の雪辱を晴らしてたくさんの米を実らせてほしいというメンバーの強い思いが込められています。「わせでん」は無農薬で育てているので、害虫や害鳥、病気などの困難がたくさんありますが、これから秋までメンバー一丸となって一生懸命育てていきたいと思います。


田植えの一コマ。左から堀口教授、農水省職員、中島名誉教授
▲田植えの一コマ。左から堀口教授、農水省職員、中島名誉教授




▲豊作を誓ったメンバー。
筆者は後列左から3人目

今週のつぶやき

ついに「わせでん」も田植えの季節
▲ついに「わせでん」も
田植えの季節
 「わせでん」には、いろいろな「音」がある。稲穂を揺らす風の音、心地よさそうなつばめのさえずり、そしてどこからともなく響き渡るカエルの歌声。近頃、そのカエルの声を聞くことが多くなった。恵みの雨を喜び、歌うカエルたち。カエルたちの歓声とともに、今年もまた梅雨の季節がやってくる。(Bハンター)
 
1218号 2010年6月3日掲載

西新宿幼稚園との田植え

政治経済学部2年 小圷 貴博

 5月は農繁期、ということで、私たち農楽塾のメンバーは農作業に追われる毎日を送っています。ところで、私たち農楽塾はこのような「農作業」とともに、「農を通した地域貢献」ということにも力を入れています。その一環として、5月10日に、西新宿幼稚園の園児と田植えを行いました。西新宿幼稚園は、東京都庁の近くにある幼稚園で、幼稚園の敷地に小さな田んぼをつくり、お米作りを行っています。幼稚園とふとしたきっかけで知り合った私たち農楽塾は、稲の管理などをお手伝いしつつ、園児と交流をしています。園児のみんなに、日ごろ何気なく食べているお米に、少しでも関心をもってくれたらな、と思いつつ去年も1年間、田植えや稲刈りの作業を一緒にしました。今年も一緒にお米作りに挑戦する、ということになり、今回は田植えを行いましたが、メンバーは悪戦苦闘。手植えのやり方や、この苗が秋にはどうなるのかということを、分かりやすく園児に伝えることは、簡単ではないことでした。しかし、作業中、笑顔が溢れていた子も少なくなく、「農の楽しさ」を少しは感じてくれたのではないかな、と手応えを感じています。これから、稲が育つにつれて、園児とメンバーの友情が育まれていけばいいな、と期待しています。

筆者は左端。園児相手に緊張 冷や汗。 初めての田植え、頑張ったね!
▲筆者は左端。園児相手に緊張 冷や汗。 ▲初めての田植え、頑張ったね!



今週のつぶやき

 先週の日曜日、所沢にある知り合いの関谷農園というところで、農作業を行った。今回の作業はジャガイモ植えであった。畑を耕し、同間隔ごとに植え穴をあけ、そこに種芋を埋めつづけた。最初は畑の広さに驚愕しながらも、約10人というマンパワーでなんとか制限時間内に作業を終えることが出来た。心地よい風、澄み切った青空、まるで北海道のような農園の風景。そして何より、みんなと作業する楽しさと充実感。そうして過ごす一日、それこそまさに「農的生活」。(Bハンター)


畑を耕しているメンバーと、若くイケメンな農園主 作業の合間の昼食時。温かな風に吹かれつつ、まったりなひと時。
▲畑を耕しているメンバーと、若くイケメンな農園主 ▲作業の合間の昼食時。温かな風に吹かれつつ、まったりなひと時。
 
1217号 2010年5月27日掲載

「代掻き」「畦塗り」

政治経済学部2年 小野 朝子

 …突然ですが、皆さんはタイトルの漢字が読めましたか?今回ご紹介するのは、先日行ったこの2つの作業です!

 去る4月24日、大隈庭園内にある、私たちが耕している田んぼ、通称「わせでん」にて「代掻き(しろかき)」を行いました。今回行った代掻きという作業は、田植え前に田んぼに水を入れて土を細かく砕いてかきならすというものです。この作業には、田んぼの水持ちがよくなる、土全体がよく混ざる、田面が平らになる、雑草の除去、田植えがしやすくなるなど多くの効果があります。

 続いて4月29日に行ったのが「畦塗り(あぜぬり)」という作業です。畦というのは田んぼのまわりに土を盛ったもので、いわゆる「田んぼの壁」です。畦は一般的に田と田の間の境界および通り道となります。この畦を土で固く塗り固めるのが畦塗りです。この作業を怠ると、田んぼの水が漏れだしてしまうのです。これも代掻きと並んで、田植え前の大事な作業です。
どちらの作業も天気に恵まれ、心地よい風が吹く日本晴れのもとでの作業は本当に楽しいものでした。ぴかぴかの畦を前にした達成感と言ったらもう…(笑)
このように、5月22日(土)、23日(日)に行われる田植えに向けての準備が、着々と進んでいます!これからが本番!

筆者。今年で2年目、『泥ガール』まっしぐらです。
▲筆者。今年で2年目、『泥ガール』まっしぐらです。



わせでんから拾い上げられたザリガニ。発見者は代表。
▲わせでんから拾い上げられたザリガニ。
発見者は代表。

今週のつぶやき

 「田んぼっていうものは、与えた愛情がそのまま現れるものなんだ」。これは、農楽塾に脈々と受け継がれている言葉だ。去年、私たちのわせでんは、原因不明の病気で全滅した。雑な観察、知識の不足、そして何よりも大切な愛情の欠如。こうして思い知らされた農の厳しさと私たちの甘さ。そうして私たちは誓った。今年こそ、稲穂が一面に広がるわせでんを作る、と。(Bハンター)
 
1216号 2010年5月20日掲載

政治経済学部3年 福嶋 伸太郎

 今回は、「わせでん」の隣にある「菜園」のようすを紹介します。

 私たち農楽塾では、例年、季節ごとにいくつかの野菜を育てています。

 今年の菜園の仕事始めは、老朽化が進んでいた壁の改修でした。色は庭園の景観に溶け込むよう焦げ茶とし、高さは安全性を考えて低めに設計しました。

 新しくなった菜園で今回育てるのは、「ダイコン」と「にんじん」です。「ダイコン」と「にんじん」は、ご存じの通り、根の部分を食用とする根菜です。根菜は酸性の土を嫌います。雨の多い東京の土壌は、マグネシウムやカリウムが流されやすく、酸性になりやすい、という性質があります。そこで、市販されている酸度測定液で菜園の酸度を測定してみました。その結果、菜園の土壌は弱酸性であることがわかりました。そのため、土に石灰(せっかい)を混ぜて、土壌の中性化を図りました。この作業は雑草を生えにくくする効果もあります。腐葉土などの有機物も併せてすきこみ、何度も何度も掘り起こしました。これで種を植える準備が完了です。

 4月17日、ダイコンとにんじんの種を植えました。にんじんの種は発芽しにくいので毎日の観察が欠かせません。今年の春は寒暖の差が激しいので生長に遅れがでないか心配です。観察の度に一喜一憂する日々がしばらく続きそうです。

菜園の土の酸度測定
▲菜園の土の酸度測定



語りつつ、肥料を混ぜているメンバー。
▲語りつつ、肥料を混ぜているメンバー。

今週のつぶやき

筆者。土とにらめっこする毎日。
▲筆者。土とにらめっこする毎日。
「なぜ『早稲田』なのに田んぼがないのだろう?」、というふとした疑問から誕生した農楽塾も、今年で7年目を迎えた。わせでんの開墾は、大学側との話し合いに次ぐ話し合いの結果、やっとの思いで実現したものであったそうだ。これまで尽力してきた先輩たちへの感謝と責任を忘れず、また田んぼや自然そのものへの畏怖と愛情を忘れず、1年間お米作りに向き合っていきたい、と思っている。(Bハンター)
 
1215号 2010年5月13日掲載

商学部3年 東嵩西 裕介(ひがしたけにし ゆうすけ)

 4月18日に、埼玉県所沢市にて農作業体験を行ってきました。

 今回は新入生を連れての初めての所沢での農作業で、無事皆現地までたどり着いてくれるか不安でしたが、なんとか皆電車を乗り継いで来てくれました。
さて今回現地では主に、原木に椎茸の菌を仕込むグループ、新しい畑を開墾するグループと2つのグループに分れ、午前と午後で交互に作業を行いました。

 椎茸の菌を仕込む作業として、まずひたすら原木にドリルで穴をあけていきます。そしてそこに椎茸の菌をどんどん詰めていきます。最初はみんな恐る恐るやっていましたが、慣れてくると手際よく作業をこなしていきました。そしてなんとこの原木に菌を埋めてから、私たちが普段食べている椎茸になるまでに2年もかかるそうです! 思いのほか時間がかかってしまうのですね。

 次に新しい畑を開墾するグループです。このグループでは、今は荒地になっているところを耕し、整備をして、大豆を植えられる状態までに整えます。今回は皆でひたすら草抜きをしました。手で抜くだけでは追いつかず、かま・備中ぐわ・電動草刈り機などさまざまな道具を駆使して無事時間内に草を抜ききることが出来ました。普段僕たちが食べているものはこの作業から始まるのだな、と考えると感慨深いものがありました。

 このような農作業体験を農楽塾では今年度も月に1度行う予定です。興味のある方はぜひご参加ください!

畑仕事に満足げなメンバーと新入生一同。筆者はカメラマン
▲畑仕事に満足げなメンバーと新入生一同。
筆者はカメラマン


 
1214号 2010年5月6日掲載

政治経済学部3年 福嶋 伸太郎

 4月11日、新歓イベントを行い、千葉県野田市にある「キッコーマンもの知りしょうゆ館」(野田工場)に行ってきました。昨年、私たちは埼玉県所沢市の関谷農園で国産大豆を育てるプロジェクトに携わりました。そのため、大豆がどのような工程で醤油になるのか興味があったのです。

 醤油づくりの原料は大豆のほかに、小麦と食塩です。この3つの原料を組み合わせて、発酵し熟成させることでつくられます。見学を終えて、食卓にある身近な食べ物も、どのようにつくられているかをほとんど知らないのだということに気づかされました。
工場では、醤油の色と香りの違いを体感できるコーナーなどもあり、楽しく醤油について学ぶことができます。皆さんも機会があれば、ぜひ一度足を運んでみて下さい。なお私たち農楽塾は今年度、このようなFWを月1回行う予定です。興味のある方はぜひ!

野田市駅下車すぐにある工場。醤油の匂いが漂っています。 工場限定の高級醤油も味見できます。
▲野田市駅下車すぐにある工場。
醤油の匂いが漂っています。
▲工場限定の高級醤油も味見できます。

 

筆者前列右から2人目
▲筆者前列右から2人目

今週のわせでん

今週のわせでん
 

藤のつぼみ
▲藤のつぼみ

先日、菜園の壁を修理しました。
▲先日、菜園の壁を修理しました。
 
1213号 2010年4月22日掲載

 去る3月29日、農楽塾では半年かけての“クッキング”@わせでん=「ごはん」作りのために動き始めました。おいしいごはんのために、まずやることは“田おこし”です。

創造理工学部2年 小埜 洋平

 田起こしに必要なものは、どこのご家庭にもあるようなシャベルやくわ、すきなどです。もちろん、素手でも出来ないこともないですが、道具を使うことをおすすめします!
さて、今回やった田起こしとは、冬の間放っておいた田んぼの土を20cmほど掘り起こすことです。この田起こしには、主に二つの効果があります。一つ目は、田んぼの雑草などを地中に埋めてしまうことで発生するのを抑えること。二つ目は、土と空気との接触面を増やして有機物の分解を促すことです。そして意外なことに、土を細かくしてしまうと、下のほうは空気の入る隙間がなくなり、空気との接触面が少なくなってしまうので、おおざっぱに土をひっくり返してボコボコにするのが丁度良いのです。しばらく、ボコボコのまま置いてから、「砕土」といって土を細かくする作業をします。大変だけれど大事な作業です(汗)。
この「田起こし」「砕土」とその次の「しろかき」を合わせて、「整地」と言って、これからごはんを作っていくための一番の基となります。
それでは、今回はここで…次週もお楽しみに!

 

田起こしにいそしむメンバーたち。筆者は左端
▲田起こしにいそしむメンバーたち。
筆者は左端

わせでんの畦に生えていたつくし
▲わせでんの畦に生えていたつくし

 田起こしの最中、たんぼの畦に生えているつくしをみつけました。

つくしの発見者である筆者。ちなみに副代表やってます。
▲つくしの発見者である筆者。ちなみに副代表やってます。
 食べることができると聞いたことがあったものの今まで地方柄あまりつくしになじみがなく、食べたこともなかったのでさっそくインターネットでつくしの食べ方を検索しました。今回は簡単にできそうだった「つくしの卵とじ」を作ってみました!うーんすごく大人な味でした。(byひがし)
 
1212号 2010年4月15日掲載

◆突然ですが、あなたは大隈庭園へ行ったことがありますか?あるというあなた、ではその大隈庭園に田んぼがあるのはご存じですか?
 私たち「農楽塾」は、大隈庭園にある田んぼ「わせでん」で毎年稲を育てています。7年目となる2010年度は「ニホンバレ」という品種を育てます。

商学部3年 勝野 智子
農楽塾代表

 今年度の農楽塾のテーマは「深める」です。これには、知識を深める、農へのアプローチを深める、縁を深めるなどさまざまな意味を込めています。

 知識の面に関して、昨年度、わせでんで育てたもち米が病気にかかってしまったとき、私にはもち米の詳しい知識も病気やその対処の知識もありませんでした。わせでんあっての農楽塾なのだから、そこで1年をかけて育てる稲のことをもっと知りたい、知らなければならないと真に思いました。今年の品種ニホンバレの決め手は、比較的病気に強く、東京の気候に合っているところでした。品種ひとつをとっても、根拠となる軸・知識をもって活動していきたいと思っています。

 また、これまで2年間農楽塾で活動してきて私が思うのは、いっしょに育てるたのしさ、育つよろこびを知ってもらいたいということです。

 この「稲穂カメラ」では、わせでん・菜園の様子や活動の報告に留まらず、農に関するさまざまなことを通して、“農”の“楽”しさを伝えていきたいと思います。1年間、ぜひともお付き合いください。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

筆者
▲筆者

大隈庭園からの風景
▲大隈庭園からの風景

2009年6月のわせでん
▲2009年6月のわせでん

 
1211号 2010年4月8日掲載