スタディ・アブロード 連載「ぐろーかる・らうんじ」は「スタディ・アブロード」に名称変更しました

ザンビアからWASEDAへ

経済学研究科 修士課程3年
スティーブン・ダカさん
経済学研究科 修士課程3年 スティーブン・ダカさん

 みなさんはザンビアという国をご存じでしょうか? アフリカというと、「貧困」や「紛争」を思い浮かべるかもしれません。しかしザンビアは雄大な自然や動植物に溢れ、タンガニーカ湖や世界三大瀑布の一つ、「ヴィクトリアの滝」があります。アフリカ諸国の中でも、最も平和な国でもあるのです。

 私はザンビアの首都ルサカの日本大使館で働いていました。担当は経済・開発で、NGOと協働してザンビア国内のさまざまな場所へ足を延ばして、協力や調査も行いました。より専門性を深めるために数年前から、常に日本への留学を考えていました。私が早稲田への進学を決めた理由は、大きな大学でもあり、良い教員との出会いや、研究のための素晴らしい機会があると思ったからです。

 現在は経済学や統計学を中心に学んでいます。とくに「リソース・アロケーション」の実践に関心があります。耳慣れない言葉かもしれませんが、「限られた資源を効率的に活用・分配すること」です。

 ザンビアでは近年、トウモロコシ(メイズ)やヒエなどの生産量が増加しています。そこで特に農作物の輸出に注力し、外貨獲得手段を確立したいのです。国内での雇用確保と同時に、外貨も獲得できるような経済の仕組みを、構築したいと考えています。また地方での滞在調査の経験から、人々の健康促進も非常に重要視しています。子どもたちも十分な栄養や健康を保つことで、はじめて勉強に集中でき、教育インフラの整備も意味を持つと思うのです。

 日本での生活では、特に街並みの清潔さには驚きました! またJRの鉄道網の便利さには衝撃を受けました。ザンビアには数本の鉄道しかありませんので。また首都圏近郊の散策も好きで、渋谷や横浜の都市景観は素敵ですね。特に、建設中の東京スカイツリーの美しいデザインや技術の高さにはとても感銘を受けました。また隅田川の花火大会にも、とても感動しました。

 今後は博士号の取得も視野に入れ、研究対象を絞り込み、学問を深めたいと考えています。ザンビアの学生も、早稲田に来ていただき高度な知識をもっともっと共有してほしいと思います。それが次のザンビア、そしてアフリカの発展を築き上げる世代への橋渡しとなるはずです。

迫力満点のヴィクトリアの滝
▲迫力満点のヴィクトリアの滝


リヴィングストンのホテル近くで草を食むシマウマ
▲リヴィングストンのホテル近くで草を食むシマウマ


ザンビア位置地図
▲ザンビア位置地図

 
1236号 2010年12月16日掲載