こんな授業!どんなゼミ?
スポーツバイオメカニクス  ~スポーツ動作の追究~

スポーツ科学部2年 豊田 愛


 「野球のボールを遠くまで投げるにはどうしたらいいのか」。身体や物体と力の関係を研究する学問、それがスポーツバイオメカニクスである。バイオメカニクスと聞いて「難しそう…」と思う人も多いだろう。私もその一人だった。しかし大切なのは「理論を理解すること」である。このような方針で分かりやすく授業を展開するのは矢内利政先生である。その分かりやすさとカリスマ性でゼミの人気も高い。講義の内容は歩、走、跳躍、投球、バッティング、水泳と多岐にわたる。スポーツが好きな人なら興味のある領域が必ずあるはずだ。

 この授業の魅力は、学んだことをすぐに自分の種目で生かせることである。研究テーマがパフォーマンス向上に直結しているため多くの学生が真剣に聞いている。今までなんとなく、感覚的にしか分からなかったことも、数値化してメカニズムが解明されるので面白い。また、ビデオ映像や超スロー映像もたくさん紹介されるのでイメージがわきやすく、身近な現象として捉えることができるのも魅力だ。

 動きを分析する中でスポーツ障害の原因追究につながることも多い。例えば、野球の投球動作で肩や肘にどれくらいの負担がかかっているのか。超スロー映像を各関節の動きに注目して見ると、日常生活では曲がらない方向に信じられないくらい関節が曲がっていたりする。なぜこんなに関節が曲がるのか、その答えももちろん講義で説明される。

 授業では毎回リアクションペーパーが配られ、授業で扱った内容や関連する内容について気軽に質問することができ、次の授業で矢内先生が丁寧に答えてくれる。なぜそうなるのか、どうしたらもっとパフォーマンスが良くなるか、疑問や目的意識を持って授業に臨むと授業の面白さは何倍にもなる。選手、トレーナーはもちろん、スポーツが好きなすべての人にオススメの授業である。

スポーツ科学学術院 矢内利政教授
▲スポーツ科学学術院 矢内利政教授

筆者手前
▲筆者手前
 
1225号 2010年7月22日掲載