何をしてるの? 目指せ! 真の“三国無双”!

早稲田大学三国志研究会 幹事長 文化構想学部3年 山内 一弘

 

 世はまさに歴史ブーム。映画『レッドクリフ』や、『蒼天航路』のアニメ化などを通して三国志にも、熱い視線が注がれている。しかし、我々三国志研究会はここ昨今の歴史ブームの中で誕生したものではなく、1984年に創立。2010年度で27年目を迎える由緒正しいサークルだ。

 当会会員は普段、会室に自由に集り雑談などをしている。当然、会室には三国志関係の書物が数多く置かれており、自由に読む事ができる。その蔵書数は会員たちの持ち込みにより年々増え続け、会員よりも存在感を発揮しつつある。メインとなる活動は、例会発表。歴史、小説、サブカルチャーなど、世間にはさまざまな三国志があふれている。その中から自分の興味ある分野・事柄について調査し、発表するのである。たとえば4月には中級者向けに漢・三国時代の人材登用制度の“孝廉” “九品官人法”を解説する例会、そして上級者向けに三国志の中でも屈指の政治家、詩人、そして兵法家である曹操の親族であり、魏の皇族であった曹爽の政権について考察する例会を開催し、会員のみならず内外の三国志ファンから好評を得た。発表された内容に対し会員たちで意見を交換し合い、時には白熱した議論が展開される例会。1800年も前の中国で繰り広げられた虚々実々の駆け引きと、勃興しては滅亡していく英雄たちに思いをはせるのは歴史好きにはたまらない時間である。

 例会の他、会員同士の交流を深めるためのさまざまなイベントがある。5月には呂布・関羽が乗馬していた馬の名前にちなんだ「赤兎馬杯」というボーリング大会や、関帝廟のある中華街ツアーを開催。9月、早稲田祭打ち合わせも兼ねた合宿へ(残念ながら中国ではなく、昨年は鎌倉、一昨年は箱根と関東近辺で開催)、そして毎年11月の早稲田祭では、合宿での打ち合わせで決めたテーマに沿った発表を行う。一昨年は「赤壁之戰1800周年」であったことから、「赤壁の戦い」に関する発表を行った。早稲田祭で注目すべきもうひとつのもの、それは会誌「鶏肋譚」だ。鶏肋とは“大して役に立たないが、捨てるには惜しいもの”を指し、その名を冠にいだいた会誌である。基本は、会員が自由に好きな事を書いた会誌だ。毎年、マニアックな論文があったり、フリーダムな小説があったりと非常に濃い一冊となっている。

 このように三国志の楽しみ方は人それぞれ。三国志の魅力は、とうてい語り尽くせない。我々三国志研究会は、日々三国志の魅力を追求し続けている。


■早稲田大学三国志研究会HP:
【URL】
http://sangokuken.michikusa.jp/index.htm

豊富な三国志関連書籍
▲豊富な三国志関連書籍


4月に開催された例会風景

4月に開催された例会風景
▲4月に開催された例会風景


笑いあり、白熱ありの意見交換。左は筆者。
▲笑いあり、白熱ありの意見交換。左は筆者。


研究会自慢の会誌『鶏肋譚』
▲研究会自慢の会誌『鶏肋譚』

 
1215号 2010年5月13日号掲載