| 『早稲田ウィークリー』は、早稲田大学学生部が発行する学生向け週刊広報紙です。(授業期間中の毎週木曜日に発行) | ![]() |
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最新更新日 2010年1月14日 |
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薦!新任教員によるおススメ!本・映画・音楽・舞台 |
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竹山 春子 |
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世界が湾岸戦争で騒がしかった時にマイアミ大学海洋研究所に研究員として渡米した。博士号取得1年前であった。もちろん初めての海外暮らしである。たいした荷物も持たず、希望をもって行った先は、日本とは気候、システム、人間環境も違うところであり、始めの数ヶ月は非常に戸惑うことばかりであった。住むところは一軒家の一室に落ち着き、小さな島であるKey Biscayneの中にある海洋研究所に毎日車で通った。研究所で出会った彼(今の主人)にもらったJames Taylorのアルバムを毎朝かけながら支度をするのが日課となった。Taylorの曲は、何となく一本調子に聞こえるが、重くもなく、軽過ぎもなく、うるさすぎでもない。バスルームをシェアしていたエミネ(トルコからの医学部博士研究員)が彼女の部屋から私の部屋に続くバスルームの鍵をいつものように閉めっぱなしにし、イライラさせられる朝にも快いテンポを私の心にもたらしてくれた。 マイアミでの生活にも慣れ、研究の大変さ、研究室管理の大変さ(博士課程の学生の面倒から研究室の管理等もしていた)が身にしみてきた頃に、ラジオからいつも流れてきたのはRichard Marxの Right here waitingだった。すでに1989年にヒットし、数年後もよくラジオでかかっていた。とにかく、メローなメロディーと歌詞が心に染みる曲である。なんとしてもCDを購入しようとショップに出かけた。誰の何という曲かわからなかったので、恥ずかしさをこらえて、Wherever you go、Whatever you do、I will be right here waiting for youと店員の前で歌ったのを覚えている。 今でも、天気の良い日に一人で車を走らせるとき、特に木々の中を走るときには何故かJames Taylorの曲が思い出され、マイアミの思い出がよみがえる。また、心がぎすぎすしてきたとき、ボーとしながら聞くには今もRichard Marxの曲をかけている。誰にもあのときの一曲があるものである。 |
![]() 2006年 ジェイムス・テイラー・グレイテスト・ヒッツ ジェイムス・テイラー ワーナーミュージック・ジャパン 税込定価¥2,200 税抜定価¥2,095 ![]() 1997年 グレイテスト・ヒッツ リチャード・マークス Licensed by EMI Music Japan Inc. EMI ミュージック・ジャパン ¥1,850(税込) |
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1207号 2010年1月14日号掲載
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