研究最前線

地球環境のための「架け橋」を目指して
W-BRIDGEプロジェクト

◆堀口健治/政治経済学術院教授・W-BRIDGEプロジェクト代表
1942年生まれ。1965年本学政治経済学部卒業。1968年東京大学大学院農学研究科博士課程中退。農学博士(東京大学)。鹿児島大学講師、東京農業大学教授などを経て、1991年より現職。1998年政治経済学部長、2002年より本学副総長、常任理事。専攻は農業経済学。学会活動としては日本農業経済学会会長(2002~2004)など。主要著書に、編共著『食料輸入大国への警鐘』(農文協、1993~翌年にNIRA東畑賞受賞)、『現代のアメリカ・農業』(大修館書店、2004年)などがある。

◆岡田久典/W-BRIDGE研究マネジメントチームリーダー
京都大学大学院農学研究科修了(熱帯林業)、都市銀行のシンクタンクで21世紀社会システム研究チームリーダーなどを歴任。退社後、NPO活動などに従事。現在独立行政法人科学技術振興機構社会技術研究開発センター環境領域アドバイザー、山梨大学客員准教授、NPO法人副理事長などを兼任。

 早稲田大学と株式会社ブリヂストンが連携して進める「W-BRIDGE」は、環境問題という人類共通の課題に対し、環境NPOや市民団体といった一般の生活者の方々、本学をはじめとする学生の皆さんに参画いただき、三者一体で研究・活動を行える枠組みを提供するプロジェクトです。

 2008年7月のスタート以来、のべ22件のプロジェクトを支援してきました。世界的な業績を上げた研究者や著名なNPO活動者から、それぞれの地域で生活と環境を守っているみなさん、未来への希望に満ちた学生まで一緒に手を携えて行動をしています。ちょっと照れくさいですが、地球とみんなの「しあわせ」を目指して。

 全体のプロジェクトは、地球温暖化対策と生物多様性保全のバランス、人々の生活と環境保全活動のバランス、次世代からの視点による効果的で効率的な環境改善手法、環境に関する情報を世界へ効果的に発信・コミュニケーションする手法をそれぞれ考える4つの領域から成り立っています。

 また、関連する学問・研究分野は、生態学・理学・工学・経済学・法学・政治学・経営学・政治学・心理学・ 教育学・社会学・農学・林学・地域研究・ジャーナリズム論など多くの分野に広がっています。

 最近のトピックスでは、11月28日に、大隈小講堂で行われた1周年記念シンポジウムにて、世界的な地球温暖化研究の中心的存在であるIPCC(気候変動に関する政府間パネル)の最前線に立つ、西岡秀三先生、三村信男先生に地球環境問題の最新のトピックスと地域における活動の重要性についてお話しいただいたほか、12月10日には、⑭ブリヂストン環境推進本部長でもあり本学客員教授の平田靖氏、同じく中央研究所部長の林泰行氏から、ブリヂストンの環境経営や天然ゴムの状況などについて講演いただいています。

 W-BRIDGEの最大の特徴は、ブリヂストンの関係者、大学の教員、NPO・NGO専門家、地域の環境活動のリーダー、環境関連企業の経営者、ジャーナリスト、早稲田大学内外の学生、行政職員などがさまざまな立場から参加し、研究会、懇親会など各種のイベントを繰り広げているところです。


堀口健治/政治経済学術院教授・W-BRIDGEプロジェクト代表
▲堀口健治/政治経済学術院教授・W-BRIDGEプロジェクト代表

岡田久典/W-BRIDGE研究マネジメントチームリーダー
▲岡田久典/W-BRIDGE研究マネジメントチームリーダー

「エコプロダクツ2009」W-BRIDGEブース(東京ビッグサイト)
▲「エコプロダクツ2009」W-BRIDGEブース(東京ビッグサイト)

バイオ燃料用植林現場での調査(マレーシア)
▲バイオ燃料用植林現場での調査(マレーシア)

W-BRIDGEプロジェクト2009年度報告書
▲W-BRIDGEプロジェクト2009年度報告書
(学生のみなさんが編集、デザインを担当)

ボルネオプロジェクトー現地の子供たちと
▲ボルネオプロジェクトー現地の子供たちと


環境に関心のある人もない人も、身近な教員に相談してぜひ取り組んでみませんか。
詳しくは、ホームページhttp://www.w-bridge.jpをご覧ください。

 
1207号 2010年1月14日号掲載