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スキー部トレーニング拠点構想の実現  ~フィンランド・ボカティスポーツとの提携~
早稲田大学スキー部 監督 倉田 秀道

 

 フィンランド・ボカティスポーツと本学の間で2009年1月、トレーニング拠点提携を締結しました。2007年から足掛け2年半の歳月をかけ2008年に基本合意し、今年締結に至りました。スキー部はかねてから「トレーニング拠点構想」を検討しており、今回その一歩を踏み出したことになります。

 そして今年8月、クロスカントリー部門合宿として現地で3週間の夏季遠征を実施しました。ここは夏でも気温は16~20℃、湿度も低く涼しい気候の中、ノルディックスキーのためのあらゆるトレーニングバリエーションを確保できます。

 中でも最も効果的なトレーニングは、スキートンネルでの雪上トレーニングです。一年中滑走可能な往復2.6kmのコースを完備しており、北欧、東欧諸国などのナショナルチームもトレーニングに訪れます。その他、クロスカントリーコース(夏季はランニングコース)・ジャンプ台・トレーニングジム・プール・体育館・夏季ローラースキーコース・グランドなどがあり、宿泊先のホテルを基点として効果的・効率的なトレーニングを行なうことができます。

 また夏は白夜で日没は午後11時頃のため、フィンランド選手は子供の頃から、1日のトレーニング時間を長く確保して練習に励んでいます。我々も同様の環境に身を置き、トレーニングの質、量ともに高いレベルで確保する貴重な経験となりました。

【トレーニング拠点構想の柱】
(1) スキーの競技力向上に適した環境でのトレーニング
(2) 主に、ノルディックスキー(クロスカントリー・ジャンプ・ノルディック複合)に活用
(3) フィンランドナショナルチームの医科学サポートを行なっているユバスキュラ大学との全面協定

 

■海外トレーニング拠点を設置したメリット■
(1) 夏季においても冬季と同様の環境でトレーニングが可能(スキートンネルでの雪上トレーニング)
(2) トレーニングの現場で医科学サポートが受けられ、その場で技術向上の分析・アセスメントが可能
(3) フィンランドナショナルチームと共通のトレーニングが可能
(4) スキー強豪国のナショナルチームも訪れるため選手のモチベーションにも寄与

 

 

ユバスキュラ大学リンナモ教授と倉田監督
▲ユバスキュラ大学リンナモ教授と倉田監督

スキートンネルでの練習風景
▲スキートンネルでの練習風景

集合写真
▲集合写真

   
1206号 2009年12月17日掲載