現代社会が抱える課題の多くは、一つの国や地域内では解決が難しくなっている。そのような地球規模の課題についてさまざまな文化背景や学問分野からアプローチし、解決策を導き出すことを目指す「グローバル・オーナーズ・カレッジ」がこの夏、早稲田大学にて実施された。ハーバード大学、コロンビア大学、イェール大学、ワシントン大学、シンガポール国立大学、北京大学、高麗大学、そして早稲田大学から、選抜された26名の学部生と教員が参加し、「環境とサステイナビリティ」というテーマのもと、3週間の合宿形式で課題解決に取り組んだ。
国際関係系、コミュニケーション系、文学系、社会学系、理工系、生物学系などさまざまな専門分野を学ぶ学生が集まった。このプログラムの大きな特徴は参加学生の文化背景だけでなく、専門分野も多様であったことにある。日本人同士や同じ専門の学生同士では決して気づくことのなかった意見が討論や発表中に次々と飛び出してきた。いままでの自身の視野の狭さに気づかされた瞬間だった。
このように文化や専門分野が異なった学生同士が一緒に時間をかけて同じ課題に取り組む機会は非常に少ない。しかし、地球が抱える問題の多くは複雑な要素が絡み合っており、科学的・経済的などという一視点から取り組んだのでは解決できないのが現状だ。本質的解決のためには国境を越えた話し合いが必要なのはもちろん、分野の枠も越えた協力が不可欠である。
この夏、地球規模の課題解決のために、文化だけでなく専門分野を越えた協力への取り組み方を学ぶことができた。今後、このようなプログラムに学生が積極的に参加していくことを期待したい。
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