このコラムを書くにあたって、自分が学生だったときのことを思い出してみた。携帯電話もPCもインターネットも今ほど普及していない時代だったので、連絡手段はもっぱら固定電話だった。E-mailを使用することはできたが、やり取りをするにはネットワークに接続された端末室へ行かねばならず、お世辞にも便利とは言えなかった
あれから十五年、携帯電話やPCはもはや一人一台と言っても過言ではないくらい普及し、ネットワークも高速になった。インターネット上では膨大な情報が公開され、それを閲覧することができる。便利な世の中になったものである。かつての自分と比べて、ネットワーク経由でさまざまな情報にアクセスすることができる今の学生諸君を羨ましく思う
ネットは確かに便利だ。しかし、だからと言ってそれに頼り切ってしまうというのはいかがなものかと思う。「頼り切ってしまった」例として、提出されたレポートの内容がサイトの内容をコピー&ペーストしてきたものだった、というのが挙げられる。「自分の力でなんとかしよう」という意欲が低下し、安易に正解を得ようとした結果だろうが、これは不正行為であり、絶対に許されない行為だ。これから社会に出て、数々の難問に直面していくことになる若者が、そのような姿勢では困る
便利なネットの情報を利用するのは結構だが、最終的な答えを導き出すのはせめて自力でやってもらいたいと思う。他人の考えをいくらつなぎ合わせても、ブレイクスルーは起こらないのだから。 (K・H)
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