何をしてるの? 手の中の自由

早稲田手藝部 幹事長 商学部4年 加田木 陽介

 

 手藝部である。中学、高校ならいざ知らず、大学で手芸サークルというのはあまり聞いたことがないのではないだろうか。しかも早稲田である。まるで生ハムとメロンのようなミスマッチだが、この組み合わせ、意外とイケルのだ。

 手芸サークルというと比較的おとなしい人、手芸一筋の人ばかり集まっているかのようなイメージがあるかもしれない。だが実際は、美術やデザインを学ぶ者、スポーツに汗を流す者、あるいはダンスなどのパフォーマンスに打ち込む者など、さまざまな人が集まっている。そして、それぞれが思い思いのイメージを形にし、自由に表現創作しているのだ。メンバーの背景や経験はさまざまだが、共通しているのはものづくりが好きだということ。このような多様性と、根底に流れる共通性は、わがサークルの魅力のひとつだろう。

 普段の活動は週に1回程度。道具や材料を持ち込み集まって作業に打ち込んだり、その合間にゆったりお茶を飲んだりしている。時には、東京大学の手芸サークルとの『早東戦』ならぬ交流会を楽しんだり、展示会の見学なども行っている。雰囲気は和気藹々としていて、自由を尊重する気風だ。通常活動以外に、不定期でイベントを行っている。たとえば「手藝部Night」というイベント。これは、参加者全員で鈎針を使った編み物を制作する、というもの。部員以外の参加者で編み物未経験者の方には、部員が手取り足取り編み方を伝授、まさに和気藹々とした時間を共有できた。企画ものとしては、紙バンドを石畳編みをしてコースターを作る“手作りキット”をキャンパス内で配布し、ものづくりをより多くの人に楽しんでもらえるようなことも行ったりしている。

 また、他サークルとの合同活動や、カフェの協力を得て店内に展示させていただいたりと、活動の幅は広い。おとなしいイメージとは裏腹に、積極的に活動の手を広げているのも特徴といえるかもしれない。

 想像力は手を経て形を得る。ぜひ手藝部で想像を創造へと昇華させていってほしい。手藝部に興味をもたれた方は、気軽に問い合わせていただきたい。サークル自体まだまだ始まったばかりで、サークルを作り上げる余地と自由も存分にある。共に手藝部の歴史を紡いでいければ幸いである。

手藝部HP:http://www.shugei.info/index.html

手藝部活動風景
▲手藝部活動風景


石畳編みのコースターを作る「手作りキット」
▲石畳編みのコースターを作る「手作りキット」

前にあるのが、クラッチバッグ→肩掛け鞄、クロックスシューズのソール→サンダル
▲前にあるのが、クラッチバッグ→肩掛け鞄、
クロックスシューズのソール→サンダル


力作が並ぶ展示会
▲力作が並ぶ展示会

 
1202号 2009年11月19日掲載