夏季休暇を利用して、米国ニューヨーク州イサカ市に本部を置くコーネル大学(Cornell University)に滞在した。実業家Ezra Cornell と息子Alonzo Cornellによって一八六五年に創設され、一二〇カ国からの留学生を含め二万人の学生を有し、あらゆる分野で世界をリードする私立(一部州立)大学である。これまで、多数のノーベル賞受賞者を輩出しており、名門大学から構成されるアイビー・リーグに属し、大学ランキングでは 科学工学、物理工学分野が、常に、米国トップグループに位置し、また全ての学科において入学は難関といわれている。私立大学の名門だけあって、早稲田大学の三倍ほどの学費であるが、世界からの国費留学生など優秀な学生が集まっている。ただし、入学後の単位取得が極めて厳しく、講義において質問等の発言をしないと出席したとはみなされず、講義の半分が学生と教員との質疑応答に費やされる。また、毎週課されるレポート提出も大変で、ほとんどの学生が夜中まで図書館に篭り作成に明け暮れている。在学中に豊富な基礎知識と実用的な専門技術、そしてディベート能力を身に付ける鍵はここにあるのかと思う。この大学でも、低炭素社会の実現のための技術として、電気情報、エネルギー、環境分野が脚光を浴びており、米国環境・対策法に基づきスマート・グリッドに対して研究予算四五億ドル(約四千億円)が計上され、また、関連研究所が設立されるなど、双方向通信技術(IT)や先端クリーンエネルギー技術を活用した次世代エネルギー供給システムの研究開発が活発化している。
(R・Y)
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