ヘルシーサプリ 食生活にバランス感覚を!

スポーツ科学学術院 教授  樋口 満

 

 理に適った食事による適切な栄養摂取は、実りある大学生活を送る上で基盤となる健康の確保にとって重要であることを忘れてはならない。健康のためには十分な睡眠は当然であるが、栄養と運動のバランスを適正に保つことが大切である。運動不足の生活習慣では、食べ過ぎは肥満を引き起こし、食べなさ過ぎ(ダイエット)は筋・骨の脆弱化を招く。

 日々の生活で消費したエネルギー(カロリー)を確保するためには、“主食”であるご飯やパン、麺類など甘くないでんぷん質の食品をしっかりとることである。主食の摂取が不十分だと、スポーツをしても疲労回復が思うように行かなくなったり、怪我をしやすくなったりするので注意しなければならない。

 特定の栄養素の過剰摂取による栄養バランスの乱れが問題となっている。体にいいと思って特定のサプリメントや食品ばかりを食べたりしていると、しばしば過剰摂取の害が引き起こされることがある。また、スポーツをしている学生には、筋肉づくりを意図して、肉類を必要以上に多くとっているケースがしばしば見られる。もちろん、肉類はアミノ酸バランスのよいタンパク質を多く含んでいるが、過剰に摂取されたタンパク質は脂肪として蓄積されることを知っておくべきである。また、肉類は部位によって脂肪が多く含まれているので、エネルギーの過剰摂取に陥ることがないように注意が必要である。肉類は“主菜”に分類されるが、魚や卵、大豆製品も主菜であるので、これらをバランスよく摂取するように食生活を工夫するとよい。

 大学生にとってもっとも不足している食品は野菜や海藻、きのこなど“副菜”とよばれている食品である。副菜は体調管理(コンディショニング)にとってもっとも大切なものである。果物や牛乳・乳製品とともに適切な摂取が望まれる。適切な食事摂取の手引きが「食事バランスガイド」である。これは、コマが倒れないで回転し続けるためには、バランスのとれた食品の摂取が大切なことを啓発するツールとして開発されたものであり、大学生諸君にも、このバランス感覚をぜひ身につけていただきたい。

食事バランスガイド

このコマは、厚生労働省・農林水産省が決定した「食事バランスガイド」に基づき、早稲田ウィークリーが作成したものです。詳細は、
http://www.e-shokuseikatsu.com/pdf/balance_
guide.pdf
で確認してみよう!


   
1200号 2009年11月5日号掲載