「フィジカルを生かしたランニングバック(RB)でいたいので、ウェイトトレーニングには力を入れています。ベンチプレスは150kgくらいをあげます」。RBは前線でタッチダウンを狙い、ボールを持っていないときにはブロッカーもこなすオフェンスのポジション。スピードはもちろん、タックルに負けないフィジカルの強さも要求される。アメフトを始めた高等学院1年生の時80kgだった体格は、現在94kgまでアップした。
フィジカルの強さに加え、ランプレーに欠かせないスピードも末吉さんの魅力の一つ。中学時代、既に100mを12秒代前半で走ったほどの実力だ。「高校に入ったころ、走力を生かせる自分に合ったスポーツを探していて。そんな時、プロリーグのNFLを観たり、アメフトが題材の『アイシールド21』という漫画を読んだりして、どんなスポーツなんだろうとアメフトを始めたら、どっぷりはまりました。大学でもどこまでやれるのか挑戦してみたかったので、続けたんです」。
今年、7月25日に開催された「ノートルダム・ジャパン・ボウル2009」では、メンバー中最年少で日本代表に選出され、米国ノートルダム大の卒業生チーム「ノートルダム・レジェンズ」と対戦した。2011年のW杯を見据え、実力と高い将来性を買われての代表入りだった。「キックやパスプレーが中心であまり出場できなかったんです。もっと出たかったですね。W杯に向けて『サイドラインからしっかり目に焼き付けておけ』と言われました」。
ベテラン選手との練習では大きな収穫もあった。「走るときのステップとか、ディフェンスのかわし方や動かし方など、いろいろ教わって勉強になりました」。「アメリカの選手はRBでも180cm以上100kgオーバーの人ばかりで、しかも足が速いんです。日本のディフェンダーを片手でバンと楽にかわすシーンは印象的でした。そういう選手相手に自分がどこまで通用するのかチャレンジしたいですし、W杯がある2年後までには、もう何段階もうまくなって、国際試合でもっと使ってもらえるようにしたい」。日本代表での経験を糧に、さらなる高みを目指す。まずはリーグ戦での打倒日本大学が目標だ。
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