世界・地域の食卓から  山口の郷土料理

岩国寿司

 本州の最西端にあり、瀬戸内海、日本海、玄界灘に囲まれ、自然豊かな山口県。今回はそんな土地柄が育んだ郷土料理「岩国寿司」を冨田理絵さん(アジ太修士1年)にご紹介いただいた。

Ingredients …………………………………(3~4人前)
【材料】
米 3合
寿司酢 100ml
椎茸とかんぴょうを煮たもの……お好みで
錦糸卵 卵2個分
でんぶ お好みで
酢レンコン
茹でたオクラ
カニかま
ニンジンなどお好みの具材。


Recipe

1 米を少し固めに炊く。

2 炊いたご飯に寿司酢を混ぜ入れ、うちわで扇ぎながら手早く混ぜる。

3 押し寿司の型を水につける(こうするとご飯が型にくっつきにくくなる)

4 押し寿司の型にご飯を詰め、上から押す。

5 上に椎茸、かんぴょうなどの具材をのせ、その上にご飯をのせ、もう一度押す。

6 5を繰り返す(1~2回お好みで)。

7 型を外し、皿に移す。

8 最後にお好みの具材を上に盛り付け、切り分けて完成!


▲ 冨田さんお手製の岩国寿司

 






Story
冨田理絵さん
▲ 冨田理絵さん

 この「岩国寿司」は山口県の岩国で、古くから親しまれてきた郷土料理です。別名「殿様寿司」とも呼ばれるように、見た目が鮮やかでとても豪華なお寿司です。山の上にある岩国城への運搬に便利な料理として、また合戦に備えた保存食として考案されたものだそうです。

 この料理は、私の祖母がよく作ってくれた思い出の一品です。お正月やお盆など、家族や親戚が集まるときには、いつも食卓の中心にありました。大きなお寿司を親戚みんなでわいわい切り分けて食べるのは、最高に楽しい時間でした。祖母が作ってくれたものやお店の岩国寿司は、大きな木枠を使い、何段にも重ねて作るのが特徴です。大きいものになると一度に100人分以上を作ることもあるんですよ。今回は小さい押し型を使い作ってみました。使用した材料もほとんどスーパーなどで買えるので、アレンジなども意外と簡単にできますよ。山口の方言では、「とてもおいしい」を「ぶちうまい」と言います。

 山口から上京してから今年で4年になりますが、海がきれいで、おいしいものがたくさんある故郷は、私の自慢です。山口にいらしたときは、ぜひ本場の「ぶちうまい」岩国寿司を味わってください!

1197号 2009年10月15日掲載