現場レポート 

小野記念講堂学生演劇企画第一弾 『劇団木霊』×文化企画課
企画に参加して公演主宰の立場から思うこと

文化構想学部3年 劇団木霊所属 渡邉 須美


 私の所属する『劇団木霊』へ、昨年行われた早稲田大学美濃加茂市文化交流事業「みのかも文化の森学生演劇」に参加した『劇団森』を通じて、文化企画課の『小野記念講堂学生演劇』の話を持ちかけられた。それは突然の話で、公演本番の6月まで3カ月を切っていた春先のことだった。

 私は大学が学生演劇に目を向けてくれていることに素直に嬉しいと思った。そして、大きな会場で公演を打つことは私たちにとっても大きな経験になる。また、学生演劇を多くの人に知ってもらいたいという願いもあり、練習時間も短く、さまざまな問題点とリスクもあったが「やって良かった」と言えることを目標に参加する決意をした。

 専用のアトリエ以外の場所で『劇団木霊』として公演を打つことはここ数年無く、参加メンバー全員が初めての試みだった。今回、学生演劇団体が小野記念講堂で上演することも初めてであり、右も左もわからないままのスタートとなった。けれど、新しい世界に踏み出す私たちの心中は、不安や恐れより楽しみや喜びの方がはるかに勝っていた。特に小野記念講堂での3日間は一人ひとりが充実した時間を過ごせた様子だった。苦労は絶えなかったが、皆で試行錯誤しながら作り上げた作品を客席で観ながら「やって良かった」と心から思った。初めて学生演劇を観たというお客様も多数おり、嬉しいお言葉をたくさん頂き、劇団の今後の活動の励みにもなった。

 公演は成功だったと思うが、企画者としての働きはこれからだとも思っている。反省点としては、準備期間が短かったこと、私たちと大学双方が理解不足だったことなどがあり、今後の話し合いなどにより共通の認識を深めて行きたいと思った。

 今回、初の試みとして開催されたこの企画は、学生演劇と大学の壁を打ち破り学生演劇を更に盛り上げる可能性を持っていると手ごたえを感じた。私は経験者として今後も大学や他劇団と交流を図り、学生演劇の興隆に貢献してきたい。

 小野記念講堂学生演劇企画は、早稲田大学文化推進プロジェクトの一環である。このプロジェクトを通して本学独特の伝統の中に培われてきた文化を「早稲田文化」と位置づけ、伝統の継承と更なる発展を目指す。次の公演予定は以下のとおりである。









1.早稲田大学・美濃加茂市文化交流事業 
学生演劇『劇団森』×文化企画課
9月9日(水)16:00 9月10日(木)19:00 ワークショップ実施
9月12日(土)18:30開演
2.小野記念講堂学生演劇第二弾『劇団森』×文化企画課
10月3日(土)(開催予定)
3.小野記念講堂学生演劇第三弾『劇団おぼんろ』×文化企画課
10月31日(土)(開催決定)
 
1194号 2009年7月16日掲載