学生注目!! 特別編

電気学会電気学術奨励賞をW受賞
~ふたりをつなぐ絶縁体~

先進理工学研究科1年 鐘ケ江 越(かねがえ・えつ)さん
先進理工学研究科1年 日向 真友美さん


 電気初心者は緊張しながら、鐘ケ江さんと日向さんに質問した。「電気、というとやはり電流、電圧とか、磁力といった分野の研究をされているんですか」「いえ、僕たちの研究テーマは『絶縁体』なんです」。

 今回の受賞は、この「絶縁体活用の可能性」についての研究論文がそれぞれ評価された。「研究者として若い学生も、どんどん論文発表すべき」という教授の指導のもと、挑戦した結果なのだ。

 ふたりが所属する大木研究室は、主に光ファイバーと電気的絶縁体を研究。なかでもふたりの研究テーマは電力ケーブルや、電力用絶縁材料なのだという。“電気を通すケーブル保護用構造材の精度を高めるための研究”をしているのが鐘ケ江さん。そして“変電所等での電圧切替スイッチギア素材のエポキシ樹脂の研究”をしている日向さん。ふたりは、高校時代からの顔なじみだ。早稲田実業学校の理系コースに在籍し、本学理工学部に進学したふたり。高校時代、鐘ヶ江さんは日向さんからよく授業ノートを借りていたと話す。彼女のノートは丁寧に記され、分かりやすかったからだ。「かなり頼りにしていました。今は…なるべく頼らないようにしています」と笑う。一方の日向さんは「プレゼン準備等のために、考えを構築していくには、ノートをとるのが自分にとっての一番の方法なのですが、行き詰まる時もあります。そんな時、いろいろヒントをくれるのが鐘ケ江君なんです」と話す。

 専門課程に進学してからは、目的を明確にし、その目的に向かって考える力を身につけることの大切さを学んだ。今回の受賞も研究室での指導による結果、とふたりは話す。

 今後は、研究者としてまた、社会人として視野を拡げていきたいという鐘ケ江さん。そして樹脂の研究を通して、以前から興味のあった環境問題にも取り組んでみたいと話す日向さん。ふたりのつながりは、これからも「絶縁体」を通して続いていくようだ。

電気学会電気学術奨励賞をペア受賞した
▲電気学会電気学術奨励賞をペア受賞した
鐘ケ江さんと、日向さん

研究室内でも机をならべる二人
▲研究室内でも机をならべる二人

 
1192号 2009年7月2日掲載