山本さんの最初のビジネスは、16歳までさかのぼる。実家で生産されたお米を、インターネットで販売するところから始まった。それも俵単位で!(1俵=60kg)うまくいきそうではあったのだが、祖父や両親からの大反対を受けた。「それで、あえなく断念したんです」。当時を思い出すように笑った。とはいえ、当初から起業家を目指していたわけではない。憧れていたのは、医者だった。病気などから、人を救いたかったのだ。「社会貢献がしたい」。その思いは、揺るぎない。それは、道は違えど、今でも変わらないという。
大学でプログラミング技術を身につけた後、携帯電話を使って学習できる「携帯スタディ王国」を開発。ユーザは、高校生が中心だ。とはいえ中高生への携帯電話の必要性が、問題視されることもある。単純に「持たせない」という選択肢もあるが、「それでは、メディアリテラシーが身につかない」。正しく使うという教育が大事なのだと強調する。利便性の高い携帯電話を学習ツールの一つとして上手に活用し、個々の学力をあげていってほしい。だからこそ、誰もが安心して学ぶことのできるサイト作りを重要視しているのだ。さらに、「携帯スタディ王国」は、拡大していく。それは、さまざまな意見を柔軟に取り入れたからだ。例えば、運営コンテンツで使われている特許技術の申請は、周囲からの強いアドバイスがきっかけだった。自分では思いもよらなかったことだったが提出する書類は、初めて見るフォーマットばかり・・・。それでも、弁理士を頼らず工夫と知恵で何とか申請。やはり結果までに至るプロセスは何物にも代えられない貴重な経験になる。「やってみないと何も分からない!」。
山本さんは資本もほとんどないところから、サイトを開発、集客、そして自分も成長し続けた。だからこそ「資源のない日本が勝ち残るためには、情報産業の分野を伸ばしていかなければ・・・」と強く実感しているという。現在はサイト運営の法人化を目指し、進行中だ。強い志と行動力をもつ仲間を募集しており「今まで以上に、責任の重さを感じます」と力強く語ってくれた。山本さんの行く手には、小さな携帯電話を通して大きな未来が広がっている。
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