わせだかいわい 

昭和23年から早稲田の地で時を刻む

平山時計店

開店してから60年!
  早稲田キャンパス南門のすぐ目の前にある平山時計店。60年も前から早稲田の地で時計店を続けてきた。経営する平山甲子次さん・富久子さんご夫妻は、終戦後、昭和23年に結婚して間もなく、この地で開店。当時は店の前の土手辺りからホウホウとふくろうが鳴き、小さなトランス(変成器)の電灯は夜になると新聞が読めないほどだったという。現
在では多数の店が並ぶ南門通りも、そのころは書店、帽子店など数えるほどしかなく、人通りも少なかったそうだ。有資格者が少ない貴重なアメリカ時計学会公認高級時計師の資格を持つ甲子次さんが技術面を、販売や経理などを富久子さんが担当し、二人三脚で店を営んできた。その間商店会長を10年、町会長を31年務め、本学との連携に尽力した。

かつては本学内にも出店!!
  平山時計店はもともと、本学とも縁が深かった。昭和35年から昭和58年6月まで、本学早稲田キャンパス7号館地下にあった「教職員消費生活協同組合」エリアに、支店を出していたのだ。時計やライターのオイルなどを扱っていた。昭和45年からの10年間は入学試験用の掛時計の作動チェックと時間調整を担当。当時はまだクオーツの時計が普及しておらず、試験中の時計の時間を正確に保つため、各試験場を巡回して一分一秒もずれがないかを確認した。 平山さん夫妻は共に85歳だが、まだまだ現役で店を切り盛りしている。これまでずっと店を続けてこられたのは「二人一緒だったから。二人でいるから元気」と富久子さんは言葉を結んだ。

平山さんご夫婦
▲平山さんご夫婦

 

 
1190号 2008年6月18日掲載