本庄から早稲田まで約100キロを仮装して2日間かけて歩く行事、100キロハイク。受験生のころからこの行事に憧れていた。昨年幸運にも1年生ながらに歩くことができ、今年の参加は2回目だ。今年は誰も成し遂げていないことをしたかった。仮装を考えている時、まだフィンで歩ききった者がいないことを知った。これしかない、勢いで決めた仮装『100キロダイブ』、これで歩ききるのは困難かもしれない。しかし、絶対に大隈講堂まで歩ききってやろうと決意した。
序盤はフィンでの歩行に慣れずに苦労した。慣れてきたと思ったとたんに痛みを感じ始めた。普通の靴で歩こうとしなかったことを後悔した。第2区が終わり仮装の表彰、なんとマゾヒスト賞を受賞することができた。自分の仮装は足下の切なさという点で100ハイ参加者1,000人以上の頂点に立ったのだ。ナイトハイクからは楽しかった。疲労、足の痛みともに限界を越えた僕の歩みは止まりかけていた。しかし、追い抜いていく他の参加者の方々みんなに声をかけられ、励まされ進むことができた。後半になるとみんなも限界に近づいたのだろう、僕が抜かすことも多くなってきた。ある人たちを抜かしたときにこんな声が聞こえた。「あの人が頑張っているから自分も頑張ろう」。僕が歩く姿はほかの人を励ましていたようだ。痛みに耐えながらも必死で歩いた。早稲田が見えてきたとき、励ましあって一緒に歩いていた数人で『紺碧の空』を歌い、鼓舞しあった。
ゴールの大隈講堂に着いた時、たくさんの参加者から拍手と歓声をもらった。このみんなの声援がなければ僕はゴール出来なかったかもしれない、僕の歩きがみんなの励みになったかもしれない。みんなに迎えられたとき、100キロハイクとは一人ひとりが主役であると同時に一人ひとりが支えあい、励ましあってみんなで歩ききるものだと感じた。 |