「(援助としての)ボランティアはもういらないよ。自分の力で歩いて行くから・・・こう言われるためにボランティアを展開していくべきだと思う。そしてそのためにボランティアの輪を広げたい」。WAVOCボランティアフェア2009で優勝した山口さんはそう話す。今回の発表では「現地の人々が自立し、(援助としての)ボランティアをなくすことこそ、ボランティアの目的のはず・・・」、その想いを込めた発表が学生や参加者から高く評価された。
山口さん率いる「日越学生交流プロジェクト」は、ベトナム・ホーチミン市のフックタイン小学校を対象に、文化交流会の開催や奨学金支援などを展開するボランティア団体だ。ベトナム特産の工芸品を買い付けて、日本のフリーマーケットなどで販売し、その売り上げを同小学校の教育支援に還元している。「活動は現地の大学生との共同作業。現地でのコミュニケーションは慣れない英語とベトナム語で、行き違いや誤解はいくつもあります」。
サポート不足、支援への依存、単発の慈善活動、継続性・・・「有意義なはずのボランティア活動だと信じているにもかかわらず、現地の活動では、ボランティアって何だろう・・・なんための支援なんだろう・・・、いつもその想いと向き合ってきました」。今回の発表で、活動を通じて感じ続けたそんな想いを率直に表現した。
「毎晩のように話し合い、合宿も行い、プレゼン準備をする中でメンバーの想いを深く知ることができた。メンバー間の絆や、活動に対する考えが深まったという意味で、とても有意義だった」。山口さんとメンバーの活動は、そんな数々の自問自答と、その末の決断の連続だ。
「ボランティアの『意義』とは?・・・うーん、まだ模索中なんです。でも、ボランティア活動は最終的なゴールを決めた以上、責任を持って最後まで継続すること、そしてボランティアの必要の無い状態へ達することが、理想だと考えています」。山口さんの小さな決断の積み重ねが、必ず大きな結果を日本・ベトナム双方にもたらすはずだ。 |