徒然なるままに、画面に向かい描くは自分の心の形。色にて表現するはその漠然たる心象か。物を創るはいまだ見たことのないものへの憧憬。私たち人が見る世界は輪郭と色に満ちてはいるが、それを感ずるは自分自身である故、瞳の奥に映るは絶対的な我なる世界である。その中でしか存在せぬ芸術とは、突き詰めれば自分との対峙であり、「自分とは何者か」を突き詰める作業である。と書けば、非常に敷居が高く難しいことのように聞こえるかもしれないが、芸術に関心がある、好きだと少しでも思えればそれで良いのである。要は楽しむこと、それができる人が美術研究創作会には集まっている。
部室のドアを開けると、「ただいま」と言いたくなるような、どこか懐かしい雰囲気が漂ってくる。幼き頃、暗くなるまで外で遊んで、窓からこぼれる温かい光を見ながら自宅のドアを開けたときに感じる、あの感覚である。そして中では、水彩、油彩、イラスト、写真、彫刻と多岐にわたる創作活動の他、漫画を読んだりゲームをしたり、話をしたりと各自が好きなことをしている。
もちろん、サークルとしてのさまざまなイベントもある。日々制作したものを発表する展覧会を年数回、他大学との合同展覧会も開く。長期休暇には、気が向けば皆でふらりと旅行に行くことも。 秋の早稲田祭では作品展示の他に、その場で3×5mほどの板に絵を描くライブペインティングというものをやり、普段は強烈な個性を発揮し、自由を謳歌する部員たちが責任を持って、一丸となって描きまくった。
日常と非日常の連続からなる、おもろい日々の大行進。美術の虜になるもよし、気の合う友を探すもこれ結構。大学時代は短き夢で、気がつきゃ何も、せぬままゴール。それなら青春闊歩して、うちを覗くもまた一興。さすればあなたも分かるはず、「美研」精神そこにあり! |