このころ、私は学生という心地よい肩書きを捨て、社会に出なければならない未来を疎んでいた。「いつまでも学生でいたい」。でも、周りの友人は将来のため進学・資格のための勉強や就職活動に勤しんでいる。それなら、「まぁ、適当に就活して、ダメだったら大学院にでも行けばいいか」。そんな甘えた考えが、進路選択を鈍らせた。だが、就活するなら1社くらい内定が無いと格好悪い。そこで、安直な救いを求め、就活のスペシャリストと言われたサークルの先輩に電話をかけたところ大目玉を食らったわけである。電話で1時間以上も説教をされたのは後にも先にもこの時だけだ。先輩は私に「就活以前に、今のお前からは覇気が全く感じられない。しっかり進路設計してるのか?自分で悩んだか?知人に相談は?そもそも色んな業種を見たのか?人生なめんじゃねぇぞ!」言葉遣いは荒かったが、真心からの言葉は私の甘えを一気に吹き飛ばし、私は自分が何をしたいのか真剣に悩み始めた。
面白いもので真剣に考えて、調べれば、やりたいことは実はたくさん見つかるものだ。「やりたいことが見つからない」という人は実は真剣に悩んでいない、単に社会を知らない証拠だと今の私には分かる。実際に私は司法試験への挑戦、マスコミ、商社、エンターテインメントなどさまざまな分野への興味が湧いて出てきた。興味が湧けば、こちらのもの。「好きこそものの上手なれ」である。就活すら途中で“楽しみ”に変わってきた。2月は“何もしたくない”と思っていたのに、3月は“やりたいことが多すぎて困る”と本気で考えるようになったのだ。結局、マスコミというやりがいある分野への進路を得た今は、法科大学院への進学を諦めなくてはならない。だが、私は就職して以降も、常に自分が真にやりたいことにこだわり、真剣に悩み抜いていきたいと考えている。
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▲野球サークルにて試合中の写真

▲イベントサークルにて、講演会後の記念写真
右側が筆者
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