何をしてるの?  

身近な自然、気づいていますか?

早稲田大学生物同好会幹事長 法学部3年 小澤 美和


 春・ドキドキするほど咲き誇る花を愛で、夏・まるで子供のように魚釣りや虫捕りをし、秋・ちょっぴりロマンティックに紅葉した山を歩き、冬・越冬する鳥たちの羽ばたきを見守る、…そんな風に贅沢に自然を満喫しているサークルが、わが生物同好会だ。なんと今年で創立60周年を迎える老舗サークルでもある。

 「タフだね~。」よく友達から言われる言葉だ。

 ムササビを見るため高尾山に野宿し、魚を釣りに八丈島に船で8時間、バードウォッチングをするため北海道までひとっ飛び、更には虫を捕りにちょっと対馬まで…わがサークルのメンバーはこんな人たちである。生物同好会はみんな生物が好きであることには変わりないが、白衣を着てカエルの解剖をしているというサークルではなく、おひさまの下、それぞれのスタイルで生物や自然を堪能するというスタンスのサークルなのである。

 そして30年前、先輩たちが自ら作って今日まで大切に受け継がれてきたもの、それが新潟県湯沢付近土樽にある山小屋である。春夏秋冬、どんな時でも私たちはここに集まって水遊びをしたり、虫を探したり、雪かきをしたりしている。各駅電車で4時間ほどかけてようやく辿り着くここは、川端康成の「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。」というあまりにも有名な文章のまさにそのままの世界が広がっている。もちろん無人駅、電気なし、風呂なし、水道は川の水、極めつけに真冬の積雪2~3m。そんな山小屋だが、ここで食べるちょっと焦げたご飯や、少し煙たいランプの下、目に飛び込んでくるような満点の星空の下、仲間で一晩中語りあうその一時は、きっと今しか味わうことのできない大切な宝物である。

 大学生。もう子供じゃないけど、まだ大人じゃない。よく最後の夏休みとも言われる、そんな時期。

 これを見て私たちの活動に少しでも興味を持ってくれた人、学生会館E723でいつでも待っている。

2008年4月高尾山ムササビ合宿にて。
▲2008年4月高尾山ムササビ合宿にて。
  筆者は2列目左より2人目


手に乗るヤマガラ、明治神宮にて
▲手に乗るヤマガラ、明治神宮にて

夏合宿で遭遇したキノボリトカゲ、奄美大島にて
▲夏合宿で遭遇したキノボリトカゲ、奄美大島にて

真冬の新潟県土樽の山小屋
▲真冬の新潟県土樽の山小屋

 
1185号 2009年5月14日掲載