進路選択物語 

「ありたい姿への道」

社会科学研究科修士課程(2009年3月修了) 
小笠原 健二
進路:(株)ベンチャー・リンク 

 私は、ビジネスマンを経て教師になる道を選んだ。高校教師をしている父親の影響から、自分も教師になろうと漠然と考えていた。大学に入ってから教員免許を取得し、そのまま母校に戻るか、もしくは教員採用試験を受けるつもりでいた。

 転機は、大学3年の秋であった。『7つの習慣』というビジネス書と出会い、そのセミナーを受講した。第2の習慣に「目的を持ってから始める」というのがあるのだが、そこで考え方が大きく変わった。自分が「どんな目的を持って教師になろうとしているのか」という事に、目を向けてこなかったことに気づいた。

 このことに気づいてから「ありたい教師像」を考えるようになった。高校教師であれば「生徒の将来を一緒に考えられる先生」、「卒業してからも生徒が慕ってくれる先生」、「授業は楽しくて内容がわかりやすい先生」など、いたって普通の教師像だが、簡単になれる訳ではない。   

 そんな能力を自分が身につけられるかは不安だった。だからこそ、社会人経験を経ようと思った。プランは決まったものの、学部を卒業し、社会人を経て転職し、私が何か科目を生徒に教えられるかは疑問であった。そのため、大学院で2年間勉強した後、ビジネスの世界で高いコミュニケーション能力を身につけ、社会の動きにアンテナを張り続け、そして教師になると大学3年冬に決めた。

 その後大学院で歴史教育について研究し、2009年春に修了した。入社する会社は、『7つの習慣』を実践するコンサルティング会社である。私のキャリアプランは未だ半ばであり、これからスタートとなる。

 進路選択は本当に悩み・迷いの連続となるだろう。後輩の皆さんに伝えたいのは、出来るだけ早く自分の将来を考える時間を取ってほしい、ということである。そして多くの人の話を聞き、多くの人に夢を語ればよい。最初は、自分の将来や夢を人に伝えるのは恥ずかしいが、推敲し具体化するうちに誇らしい将来像になってくるはずである。

修了式にて 劉教授と筆者(右)
▲修了式にて 劉教授と筆者(右)

「中国を知る08年」(随行TAとして参加)。筆者は最前列左
▲「中国を知る08年」(随行TAとして参加)。
筆者は最前列左

 
1184号 2009年5月7日掲載