2008年12月、第53回全日本学生競技ダンス選手権大会競技会において、早稲田大学競技ダンス部は団体成績で優勝3連覇を成し遂げた。また個人成績ではスローフォックストロットで秋澤さんと川口さんが、チャチャチャで坪井さんが日本一に輝いた。
スポーツ界では知名度はまだ高くない競技ダンス。「なぜダンスを?」との問いに秋澤さんが苦笑まじりに話す。「学部の同級生に女子がほとんどいなくて。出会いを求めて・・・」
「ほんとに?」パートナーの川口さんが驚く。「いや、冗談です。唯一やっともらった新入生勧誘のチラシが競技ダンス部のチラシだったからです」。一方、川口さんと坪井さんは新歓のデモンストレーションが決め手になった。「“キラキラ輝いている!”と思って部室に直行」と川口さん。坪井さんは「なかなかピンとくるサークルがなかったのですが、これだ!と思って決めました」と話す。
軽やかにステップを踏めるようになるまでには「経験したこともないような壁がいくつも立ちはだかりました」と秋澤さん。「でも必ずできると信じて、ひたすら基礎練習を続けていったら結果がついてきた・・・という感じです」と、坪井さんが続ける。「その時は意味がわからなくても、後で身になってくるものがあることを知りましたね」と川口さんも感慨深げだ。
ダンスの魅力を尋ねると、3人から「もう1人の自分を発見できること!」と答えが返ってきた。坪井さんが「音楽が流れた途端、体がダンスモードになります」と言えば、秋澤さんは「普段は猫背なんですが、ダンスのときは鉄板のようにシュッと伸びます」とうなずく。川口さん曰く「踊るときは指先の隅々にまで気を配り、優美さを強調しています。より女性らしくなれるのも快感ですね」。
卒業後はそれぞれ社会人として、新しいスタートを切る。互いに支えあいながら練習に励んだ4年間を思えば大変なこともたいていは乗り越えられる、と話す3人。「ダンスを通してずっとつながっていきたいです」「ずっと?無理かも」そうふざけあう3人の笑顔が輝いていた。 |