現場レポート

OECDパリ本部インターン体験記
花の都で国際問題の最先端に取り組む

大学院アジア太平洋研究科 修士2年 樋渡 類

私が本研究科に入ったのは国際機関で途上国開発問題に携わる準備という位置づけだったので、このプログラムの開始を知った時には飛びつくように応募した。ようやく手にした国際機関でのインターンを、まさかパリでできるとは予想もしていなかったが、OECD本部、そして本学派遣プログラムならではの濃密な2ヵ月を楽しんできた。

 派遣先は開発協力局援助効果向上課。昨今の開発援助において重要視されている「援助効果の向上」に関する国際動向の調整を担当している。派遣された8~9月はOECDが主催する閣僚級国際会議の準備とフォローアップに集中する時期だった。私は会議の目玉となる調査報告書の準備として、統計の最新化・文章の最終化・外部編集者との調整など、品質を左右する重要なタスクを担った。後日、援助効果と私の専門である電子政府との関係性調査も任された。世界の援助潮流をリードするチームに加わり実務面で一定の貢献を果たせたことは、かけがえのない財産となった。また、日本人職員の方々や私の研究領域の第一人者と面識ができたことも、現地に行かなければ得られるはずのなかった宝物だ。

 OECDでのインターン機会など個人で獲得するのは至難の業。現地で出会った他のインターン生は、オックスフォード大博士課程やドイツ開発援助機関の研修課程などから来ていた精鋭たち。本学プログラムから挑戦できるというのは本当に恵まれた環境だ。さらに学友と一緒というのも利点で、情報共有が助けになるのはもちろん、アフター5やオフを楽しんだり、各々が作ったネットワークをつなげたりと、同志が身近にいる有難さを痛感した。また本学国際部からあらゆる面で支援して頂けたことも心強かった。

 もちろんパリの食事、美術館巡りや市内散策、スタジアムでのサッカー観戦なども楽しみ、実は休暇をもらってロンドン、ウィーン、プラハに足を延ばしたりもした。国際問題の最先端を担うチャレンジングな仕事とオフの充実。私がOECDを具体的なキャリア目標にし始めたことは言うまでもない。

OECD本部でインターン中の樋渡さん
▲OECD本部でインターン中の樋渡さん


 

 






 
1174号 2008年11月27日掲載