ヘルシーサプリ 痛みは急にやってくる!?「腰痛」を知ろう!

オープン科目「健康創成論」担当 
スポーツ科学部 准教授 金岡 恒治

 「重いものを持ち上げようとしたとき」、「無理な姿勢で立ち上がろうとしたとき」「座って仕事や勉強をすることが多い」などの要因で、腰痛の発症を経験した人も多いであろう。1度発症すると、日常生活にも支障をきたす「腰痛」についての対処方法と、予防するためのエクササイズを紹介したい。

■腰痛の原因はさまざま!
  腰痛の震源地は、椎間板、骨、筋肉、関節、神経、靱帯などさまざまだ。ほとんどの腰痛は症状が出てから数週間で軽くなっていくが、以下に挙げるような症状があるときには椎間板ヘルニアによる神経の障害が疑われ、接骨や鍼治療等での対処では良くならないことが多いので専門の整形外科を受診してほしい。

・膝から下(下腿)に痛みが出る。 
・足のしびれ、足の力が入りにくい。 
・立って前かがみになると下肢痛がひどくなる。
・腰痛が強く日常生活にも支障がある。


  上記の症状ほどひどくない腰痛の場合は、今後症状がひどくならないように以下の「腰痛体操」を実践してみよう。但し、運動が原因で痛みが強くなる場合はその運動は中止すること。


①股関節周囲筋の柔軟体操
  股関節の柔軟性を高めることによって、骨盤の動きが良くなり、骨盤の上に載っている腰椎への負担が減る。そのため、股関節周囲筋である、ハムストリングス、大腿四頭筋、腸腰筋のストレッチングを十分に行うことで腰痛を予防することができる。

②体幹筋の筋力トレーニング
  体幹の筋力を強化することによって、腰椎の安定性が増し、椎間板や腰椎の関節への負荷を減らすことができる。体幹筋には腰椎に直接付着するローカル筋(深部筋、コアマッスルとも呼ばれている)と、腰椎に直接付着していないグローバル筋(表層筋)がある。腰椎の安定性を高めるためにはローカル筋の筋力を高めることが有効と考えられ、さまざまな強化エクササイズ(stabilization exercise)が行われている。いろいろな方法の中でも、以下の姿勢保持訓練が有用だ。各エクササイズをそれぞれ約20秒間、1日に3セットを目処として実施してみよう。
 
1174号 2008年11月27日掲載