進路選択物語 

進路とは「進む路」ではなく「拓く路」

政治経済学部4年 村上 太一
進路:起業 株式会社リブセンス 代表取締役

私にとって進路とは、「進む路」ではなく、「拓く路」だった。

 経営者であった祖父母へのあこがれもあり、小学生のころから「将来は社長になる」と心に決めていた。身内自慢のようで恐縮ではあるが、多くの社員を率いて会社を動かし、社員たちから尊敬の目を向けられる祖父が、幼い私の目にはとてもまぶしく映った。

 小学生のころからの夢とはいえ、学生のうちに起業ができるとは思っていなかった。チャンスは突然やってきた。3年前、本学の「ベンチャー起業家養成基礎講座」が実施したビジネスプランコンテストで優勝し、特典として学内の120号館に小さなオフィスを構えることができたのだ。

 念願通り社長にはなってみたものの、2006年2月に株式会社リブセンスを設立した当初は、苦労の連続だった。設立当初から現在まで、リブセンスが主軸としている事業は、アルバイト求人サイト「ジョブセンス」だ。このサイトは、応募者を採用するまで費用がかからない、業界初の「採用課金型システム」で運営している。しかし、実績の無さと知名度の低さがネックになり、リリース直後に求人広告を出してくれる企業は少なかった。それでも、ジョブセンスというビジネスモデルの優位性を信じ、共に起業に携わってくれた仲間に支えられながら営業努力を重ねているうちに、経営はいつしか上向いてきた。2008年5月には、正社員用求人サイト「ジョブセンス社員」という新しい事業を立ち上げ、学外にオフィスを構えられるようになり移転した。

 来春には卒業するが、今後も、リブセンスの社長として新しいビジネスを開拓していこうと思う。

 最後になったが、社名のLivesenseは、生きる意味、Meaning of lifeに由来しており、生きる意味=幸せになるため、と定義している。私はこの会社と共に、「自分と、自分に関わる人の幸せの総計が最大になるような道」を進路として、進んでいくつもりだ。


オフィスでの筆者
▲オフィスでの筆者

リブセンススタッフと。筆者は右から前列2番目
▲リブセンススタッフと。筆者は右から前列2番目

 
1174号 2008年11月27日号掲載