去る7月20日~25日、ドイツのベルリンで開催されたThe XXIX International Congress of Psychology(ICP)のPoster sessionで、研究発表を行った。ICPは世界各国で心理学を研究している人々が集う学会である。そこに参加する人は人種も国籍も言葉も違うが、「心理学」という共通言語で結びついていることがとても感慨深かった。
ICPでは確率観念に関する研究発表を行った。筆者の所属する発達心理学研究室では、大学生の調査に加え、本学近隣の幼稚園・保育所・小学校・中学校のご協力のもと、認知発達調査を行っている。その目的の一つは、同一の課題をさまざまな年齢の対象者に出題し、誤答を含めた反応分析を行うことで、子どもたちの考え方がいかに変容していくのか、という発達過程を明らかにする点にある。子どもたちの解答の中には微笑ましいものや、あっと驚くものがあり、これが研究の起爆剤となっている。
心理学に興味を持ち始めたのは、高校時代であった。家の近くの図書館で心理学のコーナーを見つけ、棚に並んでいた本を読んでみた。思えばそこに並んでいた本は、心理学という広大な学問のごく一部を扱ったものであったのかもしれないが、大学で学ぶ学問を決める一つのきっかけとなった。心理学は人間を科学的に扱う学問であると考えられるので、心理学を研究していることで、それに触れる前よりも、ものの見方、考え方は少しずつ変わってきているかもしれない。研究で得られたものを日常生活にも当てはめ、応用していくこと、これが現在の目標である。 |