世界・地域の食卓から  ギリシャ料理

「ジャジギ」

 白壁の映える家々に照りつける太陽と光り輝くエーゲ海。ヨーロッパ古層文化の発祥地ギリシャは、オリーブオイルの消費量世界一を誇る。レバノン、イタリア、トルコの料理に通ずるその食文化は、豊富に取れる野菜、魚、肉を大胆に用いるのが特徴だ。今回はギリシャ人の父、日本人の母を持つカライスコス・アントニオスさん(法学研博士2年)に、昔からギリシャ人に広く愛されている庶民の味「ジャジギ」をご紹介していただいた。

Ingredients(2~4人前)
★ヨーグルト・・・500g
★きゅうり・・・小1本
★塩・・・適量
★ニンニク・・・ジューシーなもの1片(お好みで加減する)
★オリーブオイル・・・大さじ1杯~(お好みで)
★ワインビネガー・・・約小さじ1杯~(お好みで)
★生もしくはドライのミント・・・きざんで約大さじ1杯か、ひとつまみ

Story

  私の母は日本人ですが、母の作るジャジキが小さいときから大好きで、「何か食べたいものある?」と聞かれると、迷わずに「ジャジキ!」と言った記憶があります。ジャジギは地域やお店、各家庭によっても味が異なり、ディップとしてパンや野菜につけたり、ポテトに盛り合わせたり。またソースとして牛肉やラムのステーキにつけて食べても格別! 基本の材料は4つだけなので、お好みのトッピングで独自の味を追求してみては。作ってすぐよりも、一晩冷蔵庫の中でねかしたほうが、風味が増しておいしくなります。
  ギリシャは古代遺跡や神話、美しい海などで有名ですが、料理やワインなどもとてもおいしくて、日本人にもなじみやすいと思います。今後もできるだけ、ギリシャの料理やワインなどの魅力を日本の方々にも知っていただけたらと思っています。ギリシャは伝統や家庭を重んじるとても住みやすい国ですが、最近は資本主義化してきたのか、物的な豊かさを求める傾向が見られます。できればこれからも、今まで通りのギリシャらしい豊かな人間関係と、日常の自然な幸福を重視する国であってほしいと思っています。

1171号 2008年11月6日号掲載