読者より 頼もしき早稲田の『相棒』 痴漢を取りおさえる!

スポーツ科学部2年(レスリング部所属) 松本 桂さん
スポーツ科学部1年(レスリング部所属) 山口 剛さん


 それは夏休み中、部の練習に向かう途中の西武線車内で起こった。「痴漢に気がついたのは僕でした」と松本さん。かたわらの山口さんに目で知らせた。もうすぐ高田馬場駅。捕まえよう、2人は決意した。

 女性に事実を確認し、ホームに降りた加害者の男を問い詰めるとシラを切り「駆け出して逃げようとしたんです」と山口さん。とっさの判断で、カバンを先輩の松本さんに「お願いします!」と渡し、逃げ回る男をついに取りおさえた。ところが駅事務所で警察官の到着を待つ間、再度男が逃亡を計った。

 再びカバンを松本さんに「お願い」し、山口さんが追う。JR山手線の車輌に乗り込んで逃げようとしていた男の胴にタックル!むこうも必死だ。「危うくひきずられそうになり、これはいかん!と。ホールドをかけたまま持ち上げ、ホームにねじりこみました」。レスリングの技が冴えた。大健闘の後輩を松本さんが「もともと正義感の強いやつですから、必ず捕まえてくれると信じていました」と語ると、山口さんは「見守ってくれる先輩がいたから、安心して動けたんです」と照れる。

 戸塚警察署で状況検分に立ち会った後、山口さんは卒業後はぜひ警察官にと、現役警察官からスカウトされた。「まっすぐな熱い男ですから、当然です(笑)」と松本さん。また痴漢行為を見たら?「もちろんつかまえます、日ごろのトレーニングの成果を発揮します」。レスリング部の『相棒』は大きくうなずいた。

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左から山口さん、松本さん
▲左から山口さん、松本さん
 
2008年10月30日号掲載