進路選択物語 
見返りを求めず「見還り」を築く

政治経済学部2008年9月卒業 関谷 裕子
進路:青年海外協力隊入隊(※2009年3月よりボリビアに赴任予定)

 進路に悩んで学生会館をおろおろ歩いていた時、某先輩に遭遇した。先輩は二つの言葉を私にくれた。「やりたいと思うことは尊い」「Be the change!」誰に強いられたわけでも教え込まれたわけでもない、やりたいという気持ちの尊さ。そして、その気持ちに正直に生きることをその先輩から学んだ。また社会や他人への不満や批判は、それとは別の方向へ自分自身が変わっていくことで解消されるのだと知った。

 「Be the change! あなたが欲する世界の変化に、あなた自身が成りなさい」

 この価値観で私は進路を決めた。私は青年海外協力隊に入る。これは漠然と、やりたかったこと、そして、「世界も自分も変えるシゴト」。

 大学受験のころは服飾デザイナーという夢があった。しかし、貧困を解消する方法を考えたくて政治経済学部経済学科を選んだ。ユニセフが主催した、「子どもの商業的性的搾取に反対するセミナー」に参加したことが契機だった。大学入学後は、バイトで稼いでは海外へ。ボリビアやマダガスカルのNGO団体や孤児院を訪ねた。早大ボランティアセンター(WAVOC)が主催するスタディツアーにも参加。日本では、入国管理局で難民申請中の方々と面会など行った。ボリビアの大洪水を知った時は募金活動を発起し、友人・知人の協力で被災した方々に飲食品や医薬品、手作りの応援歌をプレゼントした。

 理論と実践の乖離を感じた時には「情熱なき概念は空虚、理論なき実践は盲目」と、諭してくれる社会教育論の先生がいた。現実の酷さと残酷さと、自分の無力さから、かつての夢に執着した時には、デザインの知識も技術も乏しい私だったのに、親切に丁寧にご教示くださる芸術論の先生方がいた。

 早稲田大学での青春、いつも支えてくれる誰かがいた。気がつくと、見返りを求めず「見還り」を築く、そんな世界を欲するようになっていた。だから、そんな世界が私の進路。私が欲する世界の変化に、私が成るのだ。

※私の活動について日本ボリビア協会の広報誌ならびにWebに連載されます(2008年12月予定)。ご覧頂ければ幸いです。これからも応援よろしくお願いします。
■社団法人 日本ボリビア協会(URL)http://www.nipponbolivia.org/tapa.php


ボリビア被災地区で。
▲ボリビア被災地区で。

マダガスカルで現地少女と記念撮影。
▲マダガスカルで現地少女と記念撮影。



 
1170号 2008年10月30日号掲載