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国際ドイツ語オリンピック3位入賞

手木 マリアさん

■てき・まりあ
1988年大阪府生まれ。千里国際学園高等部卒業。政治経済学部2年。2005年、第7回獨協大学高校生ドイツ語スピーチコンテスト入賞。同年、約1カ月に渡り、RAD(ドイツ政府による高校生招聘事業)に参加。08年8月、ドイツ語オリンピック(International Deutsch Olympiade)日本代表。団体・個人のA(初級)クラスに出場し、個人種目で3位に入賞。趣味はお菓子作り、読書、サイクリング。

 ドイツ語の大会というと弁論大会や筆記試験を想像する人も多いかもしれないが、今大会個人種目の課題は、なんとポスター作成。会場となったドレスデンの文化と芸術がテーマだった。「独自性や芸術性も問われて。私は『ドイツのケーキ』を題材に選び、ドレスデンのお店でケーキを食べて研究しました!」と手木さん。3位入賞の勝因を聞くと、「日本の和菓子と比較したことかな? 国際交流の場でもあるので、自国の文化を紹介する姿勢が評価されたんだと思います」。実際、大会前にはドイツの国際放送局が、日本・アルゼンチン・南アフリカの3カ国の代表を紹介するドキュメンタリーを制作。手木さんも密着取材を受けた。「浴衣を着て友達とお祭りに行くところを撮りました。大学にも取材が来て、ちょっと恥ずかしかった(笑)」

 手木さんがドイツ語を学び始めたのは中学3年生の時。幼いころに1年間ドイツに住んでいたこともあり、何となく始めたのだという。高校時代には、ドイツ政府主催の世界各国の高校生招聘事業にも参加した。「ナチスによる強制収容所ミュージアムに行ったのですが、政府自ら負の歴史を伝えようとする姿勢に衝撃を受けました。イスラエルや韓国からの参加者もいたので、より強く印象に残っています」。帰国前、みんなでドイツで一番高いツークシュピッツェ山へ登ったことも忘れられないという。

 もちろん今回の大会でも多くの出会いがあった。残念ながら入賞を逃した団体種目では、アルゼンチン、セネガル、韓国、タイの人と課題である約15分の演劇制作を行った。「私たちは一番語学力の低いクラスだったので、コミュニケーションに苦労しましたが、そのせいでかえって仲良くなれました!」。同部屋だったブルガリア、ベルギーの代表とも友情をはぐくんだ。来年の夏には、今回の入賞者がベルリンに招待されているので、「それまでにもっとドイツ語を上達させたい!そしていずれは世界各地で活動する仕事をしながら、ドイツに住んでみたいですね」。手木さんの国境を越えた挑戦は、これからも続いていく。

ドイツ語オリンピックで知り合った友人たちと
▲ドイツ語オリンピックで知り合った友人たちと

ドイツ語オリンピック本選の課題だったポスターと共に。
▲ドイツ語オリンピック本選の課題だったポスターと共に。





 
1170号 2008年10月30日掲載