自己成長、そんな漠然とした目標を掲げ学生生活を送っていた私が、このような具体的な目標を持つようになったのは、大学2年の冬に参加した内閣府主催の「世界青年の船」がきっかけである。世界14カ国から集まった仲間と船で旅しながら多くのことを語り合った。そして他の文化を知れば知るほど、自分のふるさとである香川県の魅力を感じ、次第に自分の手で香川をもっと良くしたいと考えるようになった。
なんとなく目標が定まったものの、実際どうすればいいか分からなかった。そこで香川県のことを知るには、トップである知事に話を聞くのが一番だろうと考え、知事に手紙を書いた。その結果、幸運にも1週間知事の仕事を見学させてもらえることになった。知事の公務に随行しいろいろな場所を訪れ、多くの人と話をした。その中で最も印象的だったのは、高松市長に言われた「本当に香川を良くしたいと思うなら10年間は、帰ってくるな。」という言葉である。競争の激しい環境の中で自分を高めると共に、外側から香川を見つめるからこそ本当に必要なものが見えてくる。市長は自分の経験をもとにこうアドバイスしてくれた。私は、この言葉に共感し、東京に残って自分を磨くことに決めた。
3年の秋から就職活動を始めた私は、メーカーや商社、金融など業界を問わずに多くの企業を回った。その中で社員一人ひとりから本気で社会をもっと良くしたいという熱い思いを感じた(株)リクルートで働くことに決めた。
この選択が正しかったかどうかは、正直分からない。でもゴールを見据えて走り続ければ、必ずたどり着ける。そう信じながら故郷への思いを胸に、東京で私の社会人生活が始まる。 |