私のイッピン 眼鏡は生活の一部ですの巻の巻

今回のイッピンは文学学術院のジェームス・バーダマン教授のサングラス。アメリカ南部の文化や音楽、公民権運動の研究がご専門の先生愛用のイッピンはバーダマン仕様、フルオーダーのサングラス。それにまつわるエピソードをお話ししていただいた。

 サングラスを手に取ってみると、驚くほど軽く柔らかい。「三次元の計測システムを使って、顔の形状に合わせて作ってもらいましたから」確かに先生の顔は、日本人よりかなり凹凸がある。市販では、ぴったりするものを見つけるのは難しそうだ。「眉から頬骨までをレンズで覆い、なおかつ頬骨にあたらないデザインをお願いしました。かけ心地は重要ですからね」サングラスはアイメトリクス社製。この会社は、元ヤクルトスワローズ監督、古田敦也氏愛用の眼鏡の会社として有名だ。

  ずっと愛用されていたのですか?「いえいえ、初めて買ったサングラスはレイ・バン社のものでした。高校生の時です」。フロリダで育った先生にとってはサングラスはファッションというよりは、強烈な日射しから目を守るための必需品だった。「海からの反射、真っ白い砂浜からの反射、そして頭痛がする程の強い日射し。目を開けていられないくらい。だからサングラスは子どものころからかけていました」レイ・バン社のサングラスは「これだ!と思いました。反射してちょっと目立つタイプのもの。高校生の時はそれがかっこいい!と思ったのですね、きっと(笑)」。けれど初めて日本を訪れた時、サングラスをかけていると周囲から妙な視線を感じた。「そのころの日本では、サングラスをかけているのはヤクザくらいしかいなくて。危ない、危ない、目を合わせちゃいけないって思われていました(笑)」。

 イッピンのサングラスは、10年前からかけている。「年間を通して10カ月間は、ほぼ毎日かけています。かけないのは梅雨の時期と、寒くて外に出ない真冬の2カ月くらい」。もはやこのサングラスは、先生にとって生きていくうえでの重要なパーツだ。「外で、誰かに話しかけられたりしたら必ず外しています。やっぱり目と目をあわせて話さないといけませんからね」。でも、と先生がいたずらっぽく笑う。「度が入ってるサングラスをとると、ぼやけちゃって実は何も見えていないんですよ(笑)」

バーダマン先生は学生部参与として、「早稲田ウィークリー英語版」の監修をご担当。
【URL】http://www.waseda.jp/student/weekly-e.html



▲10年来愛用のサングラス姿のバーダマン先生


▲フルオーダーのサングラス。耳の形状にあわせたイヤーピースが特徴


 
1161号 2008年6月26日号掲載