2008年3月、第48回全日本学生グライダー競技選手権で、14年ぶりに日本一に輝いた早大航空部。優勝チームの3名のうち、山崎さんと西山さん、先輩・後輩であり、強い絆で結ばれた仲間でもある2人のパイロットにお話を伺った。
飄々とした語り口調の裏に秘めた意志を感じさせる山崎さんと、真剣なまなざしで熱い思いをみなぎらせる西山さん。まったくキャラクターの違う2人は、航空部入部のきっかけも正反対だ。「勧誘されてなんとなく。体験搭乗で始めて飛んで、足下で世界が活動していることに感動しましたね」山崎さんが笑うと、「中学時代からパイロットを目指していて。大学入学前の春休みにオーストラリアでフライトして、航空部入部の練習をしました!」西山さんが瞳を輝かす。凹凸コンビのように見える2人だが、不思議な一体感がある。
今回の日本一について、「優勝のチャンスはあると思っていました。仲間の力を信じていましたから」と山崎さんは語る。「3人のチームですが、飛ぶのは個人。鍛錬の結果を本番に結集させるんです。空中では何が起きるか分からないので普段の勉強は欠かせません」。
「それに加えて、楽しい・飛びたいと思う情熱が大事」と西山さんが言葉をつなげる。「あと、飛んだのは僕たちでしたが、地上で作業している部員や励まし導いてくれた仲間・教官の総合的な支えが底力となって、勝ち取った結果だと思います!」
実は西山さんは元々“高所恐怖症”、山崎さんも家族一同“高所恐怖症”だ。それが空に魅せられ、今では2人ともパイロットを目指している。「命を預かる大切な仕事だと思います!」力強く語る後輩の肩を明るくたたき、「いずれ空でまた会うかもな」と笑う先輩。入部のきっかけは別々の2人だが、着陸地点は同じのようだ。 |


▲左から西山さん、山崎さん

西野 純貴さんよりメッセージ
今大会エースパイロットであり個人でも3位入賞!遠方に就職のため取材時は不在ながらも、熱いメッセージを寄せていただいた。
個人スポーツとも言われるグライダーですが、今回の14年ぶりの全国優勝は間違いなく“ワセダの団結力”によって勝ち取ったものだと思っています。1週間という長い戦いの間、1日たった1回のフライトに懸ける大きなプレッシャーの中で、体調面、精神面を常に最高の状態に保ち続けることは容易なことではありません。早稲田大学がどの大学にも
勝って選手をサポートし、信頼し続けてくれたことで、常に100%のパフォーマンスを発揮でき、大会史上最高得点での優勝を果たせたのだと思います。高度数千メートルの空のかなたでの戦い、そこにも早稲田魂は生き続けています。
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