世界・地域の食卓から ネパール

ティテカレラの胡麻和え

 ネパール料理と言われて、すぐに何か思い浮かぶ人はあまりいないのではないだろうか。 いろいろと調べていくと、インド、中国、チベット各地域の影響を強く受けているという。世界地図を開いてみるとすぐに納得できるだろう。ネパールはこの3地域に囲まれているから、自然ななりゆきなのだ。今回ご紹介するのは、ネパールの家庭料理。社会科学部3年に在籍するエリサー・ガウチャンさんに、大好物の「ティテカレラの胡麻和え」の作り方を教えていただいた。ちなみに「ティテカレラ」とは、ゴーヤ、すなわちニガウリのことである。

Ingredients(2人前)
ゴーヤ…1本  すり胡麻…400g  胡麻油…小さじ1 コロハの種…2g 
ターメリック・パウダー…小さじ半分 レモン汁…大さじ3  塩…適宜

Recipe
1 ゴーヤを洗い、縦割りに4等分に切ってから4cm程度の長さに切りそろえる。種が軟らかい場合はそのままで、硬い場合はスプーンでそぎ落とす。

2 塩を加えた熱湯で10分ほどゴーヤをゆでる。

3 2のゴーヤをしっかり湯切りし、深いボウルに入れ、次の材料を書いてある順番に重ねて入れてそのままにしておく。すり胡麻→レモン汁→塩→ターメリック・パウダー。※ターメリック・パウダーは必ず最後に入れること!

4 フライパンに入れた胡麻油を煙りが出始めるまで熱し、そこにコロハの種を入れて炒める。黄色いコロハの種が茶色く色付いたらすぐに火から下ろし、3のターメリック・パウダーの上から胡麻油といっしょにかける。

5 最後に全体がよくなじむまで混ぜたらできあがり。

ティテカレラの胡麻和え
Story
エリサー・ガウチャンさん この「ティテカレラの胡麻和え」は、日本でいえば漬け物感覚で食べる家庭料理です。 料理上手な母が子どものころから作ってくれた私の大好物です。家庭によって味付けが少しずつ異なるので、「お袋の味」といってもいいかもしれません。レモン汁がゴーヤの苦みを抑えてくれます。私は必ず黒胡麻を使いますが、白胡麻でもOKですよ。コロハ(胡麓巴)は和漢名ですが、カレーにも使うスパイスで、英語ではフェヌグリーク(fenugreek)といいます。インド食材のお店で「メーティー」と言えば、必ず手に入ります。なお、コロハを黒くなるまで炒めると口が曲がるほど苦くなるので注意してください。ゴーヤが苦手な人は、丸ごとゆでて一口大に切ったジャガイモでもおいしい胡麻和えができますよ。
   
1156号 2008年5月22日掲載