小学校1年生でコンクールに入賞して以来、硬筆と毛筆を合わせて88もの賞を受賞。「全
国年賀はがきコンクール」では、最高賞となる郵政大臣賞を3度も受賞した。書道との出
合いは、幼稚園の時。祖母と母の勧めで通信教育を始めた。「たまたま新聞に載っていた書
道の広告の文字をきれいだなって見とれていたら、それに祖母と母が気付いてくれました」。
そのころから、すでに「文字へのこだわり」があったのだ。
母とはずっと二人三脚で書道に取り組んできた。「私が通信を始めた後、母も書道を習い
出して、6年後に実家に教室を開いたんです。私に本格的な指導をすることが目的だった
みたいです」。小学生になってからは、登校前に毎朝、硬筆の練習に励んだ。「自分で起き
られる年齢ではなかったので、母が起こしてくれて。今振り返るとそのころの積み重ねが
大事だったと思います」。小学2年時には才能を見抜いた通信教育の先生から誘いを受け、
月に1度、長野から東京都青梅市まで講習を受けに行くことに。その送り迎えをしてくれ
たのは父だ。「家族の支えがあったからここまで書道を続けられました」と笑顔を見せた。
本学では書道関係のサークルではなく、本格的な新聞記事を作成する早稲田スポーツ新
聞会に所属。一面記事のレイアウトも手掛ける自分自身を「好奇心旺盛」と評する。「一つ
の世界で一つのことをやり遂げるのも大事だと思います。でも、他の世界を見ることで得
ていくものもあるなと」。スポーツ選手の取材からは、続けることの大切さを、あらためて
学ぶ機会が多いという。
「文字へのこだわり」は、今も変わっていない。本学では変体仮名を読む授業も受けた。
「書くだけじゃなく、読めて意味も深く理解できたらもっと楽しいと思って」。理想とする
文字は「誰が見ても美しい文字、本当にきれいだと言える文字」だと語る。「目指す方向は
書道家ではありません。書道だけに収まるつもりはないんです。文字を生かしながらでき
る別のことがしたい」と言い切れるのは、これまでの日々の努力と「好奇心旺盛」な吸収
力があってこそだ。
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▲獲得したトロフィーに囲まれて

▲「第24回全国年賀はがきコンクール」毎日新聞社賞受賞作品
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