わせだかいわい 今年100周年を迎える財団法人

早稲田奉仕園

  戸山キャンパスを通り過ぎ、諏訪通りを渡った先に早稲田奉仕園はある。そこを通り抜けると、学生会館から早稲田通りの第二西門方面への「抜け道」にもなっている場所だ。敷地内のひときわ目を引くレンガ造りの建物「スコットホール」は、東京都選定歴史的建造物でもある。国際学生センター早稲田奉仕園と本学との縁は深く、その歴史は米国バプテスト教会の宣教師ベニンホフ博士が大隈重信の依頼を受け、キリスト教主義の学生寮「友愛学舎」を開いた1908(明治41)年にさかのぼる。

  本学卒で専務理事の吉田博氏は「キリスト教の友愛と奉仕の精神を大切にしています。人を愛し人に仕えることができる人格形成が使命のひとつです」という。80年代には、本学との共同事業による学生寮も開設し、国際学生センターとしての形が整備された。現在160名ほどの留学生が生活しており、寮生のための健康相談室もある。また、奉仕園セミナーハウスでは、アジア語学など各種講座の企画運営、会議室や合宿もできる宿泊施設の貸出しを行っている。

  吉田氏は「誰もが参加できる国際NGO活動の支援や、ボランティア活動も活発であることをもっと知ってほしい」と語る。例えば、障がいをもつ子どもと遊ぶ活動をしている「あすなろ会」は誰でも気軽に参加できる学生ボランティアの会で、今年創立45周年とのこと。「次の100年はこれまで以上に、寮生以外の学生も参加できる活動を増やしていきたい」と吉田氏。スコットホール前にはベンチがいくつか置かれている。そのベンチには吉田氏が言う「奉仕園の『園』は文字通り『その』で広場を意味しています。多くの学生が集まり、人生を揺り動かされたり、出会いが生まれたりする場になれば」との思いが込められているようだ。授業の合間など、早稲田奉仕園を訪れてベンチに腰を掛けてみるのもいいだろう。

スコットホール
▲スコットホール


▲吉田博氏とベニンホフ博士の肖像画
▲吉田博氏とベニンホフ博士の肖像画

 
1153号 2008年4月24日掲載