ぴーぷる 学生時代の起業経験を糧に新たな舞台へ

星野 希さん

■ほしの・のぞみ
1985年東京都生まれ。雙葉高校卒業。政治経済学部を今春卒業。石井安憲ゼミ。2006年1月、企画・宣伝・イベント運営などを請け負う(有)マルシェビス設立、代表取締役。07年11月に現役学生へ有価証券譲渡。趣味は旅行。

 もともと起業家を目指していたわけではなかった。早稲田に入学したころは、何をしたらよいのか分からず途方に暮れた時期もあったという。「入学式でたくさんの新入生を見て焦りました。この中で自分は埋没していくのではないか、と」。“大学時代はこれを頑張った”と胸を張れるものを見つけたい…。視野を広げるためさまざまなサークル活動を経験し、学生団体の立ち上げや総務、フリーペーパーの編集長も務めた。

  知人に起業を持ちかけられたのは、大学2年の冬。「リスクの高さを知っていたし、学業をおろそかにしたくなかったので迷いはありました。あくまで“学生時代”に何かをするためのツールとして法人格を利用することにしたんです」。メンバーも、あえて起業家志望ではない友人に声を掛けた。卒業時に次代へ引き継ぐことが前提の会社である。「私自身も、4年生で引退して一般企業に就職しようと初めから決めていました。起業は就職前の社会勉強という意味合いもありましたね」

  そこまで考えての起業経験だったが、就職活動にはむしろそれがネックになってしまったという。「いずれは会社を辞めて独立したいのだろう」と取り合ってもらえない。一方、就活中の友人たちには「起業経験が活きて、すぐに就職が決まるのでは?」と冷ややかな目で見られたことも。「学生・社長・就活生など一度にいろいろな顔を持ったため、自分を見失いそうになってつらい時期でした。でもそんなとき、変わらずにそばにいてくれた友人がいて。さりげない励ましの言葉がうれしかった」。やがて一生働きたいと思える企業と出合い、念願の内定を手にしたのである。

  「大学は特殊な場所。その気になれば何だってできます」と星野さん。自身も、この4年間は非常に華やかで充実した時間だったのだそうだ。「これからは地に足をつけてしっかりと生活し、地味でも確かな幸せを見つけたいですね!」。大学時代にとことん挑戦してきた彼女だからこそ、見つけられた答えだ。

生協にて星野さん
▲生協にて星野さん

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著書『大学2年で社長になるということ』2007年12月ダイヤモンド社
▲著書『大学2年で社長になるということ』
2007年12月/ダイヤモンド社

 
1153号 2008年4月24日掲載