わせだかいわい

中央理美容専門学校


カット始めます!
▲カット始めます! (左、岡本さん、右はマイルズさん)
緊張もほぐれて、会話も弾みます。
▲緊張もほぐれて、会話も弾みます。
指導教員の星野先生(中央)
▲指導教員の星野先生(中央)
すっかり仲良くなった2人。またひとつ、早稲田界隈で、本学学生と地域との交流が生まれた。
▲すっかり仲良くなった2人。またひとつ、早稲田界隈で、本学学生と地域との交流が生まれた。

 JR高田馬場駅近く、新目白通り沿いに未来の理容師・美容師を育てる「中央理美容専門学校」がある。1950年に創立。68年には、早稲田大学理工学部内に実習施設として「演習室」を開設、早大生や教職員向けの「福利厚生施設」も兼ねていた。86年、通称「理工の理容室」は閉室するが、このことは当時の『朝日ジャーナル』にも、「ワセダの“激安理容室”17年の歴史に幕 〜料金は“吉川晃司風”にお願いしても400円〜」という風に取り上げられていた。

 この実習室は高田馬場に移った今でも、早稲田大学の学生には格安料金で、カットやパーマを提供してくれている。実習の一環なので、留学生は無料。一般の早大生なら一律500円という破格の値段で、シャンプー、カット、髭そりからマッサージまでしてくれる。理容師見習いの実験台じゃ不安?! でも大丈夫、最後は先生がしっかりと整えてくれる。

 今回は、本学の留学生マイルス・グラームさんが、カットを受けるということで同行した。グラームさんは、オーストラリアのアデレード出身で、理工学部建築学科に在籍し、佐藤滋研究室で「都市・地域デザイン」、「まちづくり」を学んでいる。

 カットをしてくれたのは、中央理美容専門学校2年の岡本祐一さん(20歳)。真剣な表情でハサミを持つ岡本さんと少し緊張気味で鏡の前に座るマイルズさん。しかし、それは最初のうちだけで、マイルズさんが日本語を話せることもあり、終始和気あいあいとした雰囲気であった。

 理容師と美容師との決定的な違いは、業務で剃刀を使えるか、使えないかである。男性であれば一度は足を運んだことがあるかも知れないが、理容室では顔そりのサービスを受けられる。蒸しタオルを顔に当てている間に、理容師さんがシェービングカップに入れた石鹸をひげブラシで泡立てる。ほのかに漂う石鹸のいい香りと泡立てるブラシの音が心地よい。マイルズさんは、「日本の理容師は高い技術を持っています。日本では最後に入念にマッサージをしてくれるので、それがとても気に入りました」という。

 指導教員の星野弘至先生によると日本人は皮膚が硬く髭が柔らかいが、逆に欧米人は皮膚が柔らかくて髭は硬いので、髭そりには、かなりの技術を要するという。星野先生は、人差し指と中指で顔の皮膚を伸ばして、スーと剃刀を当てていく。周りにいた実習生は、そのみごとな手さばきを真剣に見つめていた。 

 40年も続いている「実習室」。理工に開室した当時に利用した学生は、もう還暦。懐かしさのあまり、顔を出すOBもいるという。

 実習は2月、3月も行われる。
詳しくは、webサイト「中央理美容専門学校」→「ヘアサロンの予約」まで。
※当日は学生証を必ず持参のこと
【URL】http://www.chic.ac.jp/

(2008年1月17日掲載)

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First drafted 2008 January 17.