わたしのイッピン

「レール」が無いなら 作ればいい!の巻


 連載第9回目は、映画サークル「CINEMAX SIDEVARG」から、映画撮影機材の手作り「レール」をご紹介!

嶺さん(左)と前田さん(右)
▲嶺さん(左)と前田さん(右)

  映画の撮影機材の一つである「レール」。移動撮影にはかかせない。カメラを乗せた台車をレール上で滑らせて撮影し、ぶれのない映像を撮る。被写体に徐々に迫って行くカメラワークもレールの成せる技。

 そのレールを、自分たちで作った。枕木の上に組み立て式のレールを渡す。レール幅5香A全長10m。発案者は前幹事長の嶺隼樹さん(二文4年)。「映画を見ていると、プロの映画では多用されている移動撮影が、学生映画ではほとんど見られない。レールを使えば移動撮影の大部分が可能になるのに、そのレールも高額で調達できない。ならば、自分で作ってしまおう!」

 大学に入ってから500本を越える映画を見てきた嶺さんの、ふとした思い付きがきっかけだった。嶺さんの発案に賛同し、サークル員に呼びかけて共に製作を手がけたのは幹事長の前田悠さん(二文3年)。「学生映画だからと、無意識に可能性を制約していたのが、レールを使用することで、もっと自由に撮れるのだと感動しました」と前田さん。「失敗の繰り返しで、完成まで2カ月かかりました」と、笑いながら話す嶺さん。「脱線、ガタガタと音が出る…もう改良点だらけで」と、苦労話をする前田さんも楽しげ。

撮影風景
▲カメラがレール上を移動する! 撮影風景

 「一からモノを作る経験をサークル員と共有したかったのです。今後の美術製作にも生かせます」。前田さんは、レール作りにサークル員の結束とスキルアップを託した。「やっと、台車がレール上をスムーズに動いた時は、みんなで歓声をあげました!」と身を乗り出して語る2人。「移動撮影の手段はプロ並みになったはず。だから、もう自分の撮った映像に言い訳できません」と、朗らかに笑う嶺さん。今、撮影には気合十分で臨む。

 現在「早稲田映画まつり」予選に出品中の嶺さんの作品にもレールが使われている。ぜひ本選で、嶺さんのカメラワークを駆使した作品を見てみたい。

CINEMAX SIDEVARG
【URL】http://shinjuku.cool.ne.jp/sidevarg/

(2007年12月6日掲載)

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First drafted 2007 December 6.