現場レポート

「鎌倉てらこや」ボランティア
―シンポジウム「教育ボランティア活動と大学の使命」に参加して


社会科学研究科修士2年 上江洲 愼

第2部 パネルディスカッション
▲第2部 パネルディスカッション

 社会科学部の池田雅之ゼミは「研究」、「教育」の他に「社会貢献」をゼミの柱に掲げ、「鎌倉てらこや」という教育ボランティア活動に2003年から取り組んできた。

 「鎌倉てらこや」とは、鎌倉地域の子どもとその保護者を対象に、地域性をいかした文化・教育活動(お寺合宿・陶芸・日本画・朗読・米作り・郷土巡り)を行うことによって地域社会の教育力を高める試みである。ゼミ生は、鎌倉青年会議所や市民ボランティアの支援をいただきながら、事業の企画運営を担う。また、子どもたちのお兄さん、お姉さん役として共に学び、遊びながら深くかかわってきた。この取り組みは社会的にも評価され、9月には(財)博報児童教育振興会より博報賞ならびに文部科学大臣奨励賞を受賞した。

 本活動の5周年を記念して、11月9日(金)、小野記念講堂において「教育ボランティア活動と大学の使命」と題するシンポジウムを開催した。シンポジウムの目的は、教育ボランティアを単なる体験にとどめることなく、その活動の意義を歴史的・社会的文脈の中に位置付けること、そしてこのような活動を大学生が主体となって行うことの意義を社会に発信することだ。当日は約120人の集客で、内容的にも目標を達成することができた。

2007年 建長寺合宿にて
▲2007年 建長寺合宿にて

 第1部では、基調講演者の川勝平太氏に、「21世紀は文化力と地域の時代であり、それを掘り起こすのがボランティアである」と、文明史家の視点から説いていただいた。続く第2部では「ボランティア活動は教室の中では体験できないような人との情感的交流を通して、社会とかかわり自分を見つめ直す学びの現場である」ということが議論された。

 ゼミ生もボランティア活動の報告を行う中で、自分たちの活動を再認識した。言語化は研究への第一歩である。実践を研究にどういかすか、これが今後のゼミ生の課題だ。

(2007年12月6日掲載)

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First drafted 2007 December 6.