進路選択物語

焦らずに、今を生きる!


教育学部 2006年3月卒業 多田 誠

卒業式終了後祝福に駆けつけてくれた韓国人の友人と(左が筆者)
▲卒業式終了後祝福に駆けつけてくれた韓国人の友人と(左が筆者)

 今、目前の課題に真摯に取り組み、日々の努力を重ねれば、多少遠回りをしても必ず目的は達成できると、私は信じている。英語の持つリズム感・響き・滑らかさ全てが心地良く、小学生の頃から英語が好きだった。探求心をかき立てられ、将来は英語を使った仕事をしようと心に決めていた。

 私には「国際機関で働き、世界の平和的発展に貢献する」という目標がある。そのためには大学院進学が必須だが、家庭の経済状況などを考慮し、直前で断念した。就職活動はできなかったので、卒業直後から、進学塾と英会話学校の非常勤講師の職に就いた。人に英語の楽しさを伝えられる教育の分野にも興味があったからだ。

 正社員ではなく、目標への通過点ではあるが、英語を教えることを通じて学べることが非常に多いのだ。社会人や高齢の方々が、忙しい日々の中で貪欲に英語を学ぶ姿勢には、大きな刺激を受ける。受講生の学習意欲を高めるためには、まず自分が心身共に万全の状態で授業に臨むことだ。そのためには、日々の生活を正し、かつ自分も英語学習での努力を継続する。取り組むべき課題に真剣に向き合う姿勢が自分を伸ばし、人にも良い影響を与えられるのだ。これは経験から得た確信だ。学部から直接、大学院へ進学していたら気付かなかった「生きていく上での教訓」を学んでいる。

 私は今、国内学習のみで、ほぼ完璧な英語を習得しようと試みている。長期留学の経験が無い私には至難の技だが、英語への情熱が日々の訓練を可能にしている。全ては将来の目標のため。メディアを通じ世界で起きている問題に触れるたびに「何かしなくては」という強い思いに駆られてしまう。今はそのために必要な人間力を身に付ける修行の期間だと考えている。そして近い将来、必ず早稲田に戻って勉強を続けたい。

 現在、在学中の皆さんも、その環境に安住せず、日々努力を重ねてほしい。私も後輩の皆さんに負けないよう頑張りたい。

(2007年11月22日掲載)

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First drafted 2007 November 22.