現場レポート |
男女共同参画室発足記念シンポジウム
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▲中山新宿区長による基調講演
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▲熱心に聴き入る参加者たち
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若手の、ことに女性研究者をとりまく状況は閉塞感に満ちている。就職状況は最悪、家族形成は困難。雇用は不安定で社会的認知も低い。だけど10月6日に開催されたこの男女共同参画室発足記念シンポジウムは、珍しく元気の出るものだった。
ゲストスピーカーは、こちこちの男社会と現場で戦ってこられた方たちだ。穏やかだが一歩もひかない語り口の中山弘子新宿区長は、新宿区の職場や保育園を着実に変えてこられたし、名古屋大学男女共同参画室長の束村博子先生は、遅れていた大学界の男女共同参画を力技で切り開いてこられたパイオニアである。
お二人に共通しているのは、ユーモアと根気。男社会って男も不幸にしてない? マッチョなワセダが変わるには? 東大や京大での取り組みも紹介される。無論、大学の中だけではできないこともある。会場には近隣大学の先生もおられ、この取り組みを早稲田大学だけで閉じてしまわず、地域や行政と連携していくために必要なことについて、質疑応答ではほとんど会議のように活発な議論が交わされた。
中山区長は、誰もが家庭と仕事を両立する社会の実現についての最大の問題は、当事者が「諦めてしまう」ことだという。諦めさせるような状況は、すぐには変わらないかもしれない。だが、それでもシンポジウムで伝えられたのは熱いエール、したいことへ真っすぐに手を伸ばし続けることの正しさと大切さだった。研究者を目指す者だけでなく、卒業後社会に出る多くの学生にとっても、大学が家庭と仕事の問題を考えることには大きな意味があるだろう。
早稲田大学の若手研究者実態調査からは、たくさんの悲鳴が聞こえてくる。研究を、自分の人生を、家庭や仕事のために諦めなくていいのだと、すべての学生と若手研究者に言うことができるのか。10月21日、創立125周年の早稲田に、男女共同参画室が誕生した。
(2007年11月1日掲載)
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