世界の食卓から

(10)タイ


ヤム・ウンセン(春雨のサラダ)
▲大皿に盛って家族みんな食べるヤム・ウンセン

 タイ料理は、中国から伝わった食文化がインドの香辛料の影響を受け発展してきたものだという。日本でも人気のエスニック料理だ。うま味、辛みに加えて、甘み、酸味が複雑に絡み合い、そこにスパイスやハーブの香りと味がプラスされ、タイ独特の味が生まれた。今回は、タイのチェンマイ大学から別科日本語専修課程に留学しているパータマス・タイサクルティップさん(通称ミューさん)に、とてもかんたんな春雨を使った家庭料理を教えていただいた。

【Dish】

ヤム・ウンセン(春雨のサラダ)

材料はスーパーでも売っているものばかり
▲材料はスーパーでも売っているものばかり

【Ingredients】(3〜4人前)

・春雨 100g ・豚ひき肉 100g ・エビ 5〜8尾
・干しエビ 1/4カップ(25g程度)
・生唐辛子(タカノツメを代用しても可) 3〜4本
・ニンニク 小10片 ・レタス 4〜5枚
・パクチー(コリアンダー) 適宜
・砂糖 小さじ1杯半
・レモン汁 大さじ2杯
・ナンプラー 大さじ2杯 ・サラダ油 適宜

【Recipe】

  1. 春雨は熱湯で少し固めにもどし、エビはゆでて殻をむいておく。
  2. 干しエビは水でもどしておく。
  3. 油をよく熱したフライパンで豚ひき肉をいため、ナンプラーを加えて水分が無くなるまでいためる。
  4. 火を止め、3に春雨とエビ、干しエビを加え、さっくりと混ぜ合わせる。
  5. 4が少し冷えたら、みじん切りのニンニク、種を取って細かくきざんだ生唐辛子、レモン汁、砂糖をしっかり混ぜこむ。この段階で味見をして、味が薄いようだったら、さらにナンプラーやレモン汁を加えてもよい。
  6. レタスまたはサラダ菜を皿に敷き、常温まで冷めた5をその上に盛りつけ、最後にパクチーを飾る。
流ちょうな日本語を話すミューさん
▲流ちょうな日本語を話すミューさん

【Story】

  ミューさんの実家は、チェンライでレストランを営んでいる。でもミューさんと姉はチェンマイ大学で学んでいるので、普段は家族と離れて生活している。だから料理自慢のお母さんの手料理は、帰省した時にしか味わえない。そのときには必ず、お母さんがいろいろな家庭料理を作って待っていてくれるのだという。

 今回紹介してもらったヤム・ウンセンは、ミューさんにとっては特別な「お袋の味」。ごく一般的な家庭料理だが、家族団らんのイメージがあるという。実際、ヤム・ウンセンは、大きなお皿にいっぱい作って家族が集まってみんなで楽しく食べる料理だそうだ。

 日本ではタイ料理のレストランでアルバイトをしているミューさんだが、どうしてもこのヤム・ウンセンを一人で食べる気にはなれないという。「この料理は家庭によって味付けが少しずつ違うんですよ。それだけに、母が作ってくれるこの一品は、私にとっては大切な『お母さんの味』なんです」。

 作り方もかんたん。それに材料も日本のスーパーで手に入るものばかりなので、ぜひ一度、試してほしい。

【編集部より】 ニンニクと唐辛子の分量は、日本人にはかなり多めなので、減らしてもよい。また生のニンニクが苦手な場合は、ひき肉といっしょにいためても可。

(2007年10月25日掲載)

Copyright (C) 2007 Student Affairs Division, WASEDA University. All rights reserved.
First drafted 2007 October 25.