ぴーぷる

日本を代表する 「水」のNPO代表
 野田 岳仁さん



のだ・たけひと
 1981年岐阜県関市生まれ。公共経営研究科2年。立命館大学卒業。99年に国際青年環境NGO「SAGE」を共同設立。2001年NPO法人世界水フォーラム市民ネットワーク、Youth Water Japan設立。03年NPO法人Waterscape設立。第6回日本水大賞国際貢献賞受賞。岐阜県関市環境審議会委員。

  雑談から入ってくれた、と思っていたら、いつの間にか彼の話に引き込まれていた。その会話の巧みさもさることながら、人当たりの柔らかさとその純粋な思いに触れると、なぜ多くの人々が彼に協力しているのかも納得がいく。「日本一きれいだと言われていた長良川の近くで育ったので、小学生のころから水が大好きだったんですよね」と温かい笑みを浮かべる。好きだから、少しでも良くしたいと思って活動する。そうしてどんどん水に関する諸問題を知り、「何とかしなくては」とその行動範囲を広げていった。ついには50カ国約2,000人の若者やオランダ皇太子ら世界のリーダーを集めた「ユース世界水フォーラム」を主催。今や国連会議にも参加するようになった、水分野での「日本代表」である。

 彼が運営するNPO法人「Waterscape」は、“水に関すること”だったら何でもする。アフリカへの国際協力、講演会の主催、企業のCSR(社会的責任)協力など。「バラバラなようでも、どれも水のためになることで、自分の中ではぶれはない。例えば、より多くの人々に水のことを伝えようと思ったら、映画を作ることが一番有効なのかもしれませんし」。NPO法人だからといって堅苦しくならず、一番適切だと思う手法を探っていく。若きリーダーの柔軟な発想と行動により、その思いは今までにない広がりを見せている。「水も川も、誰にとっても身近な問題だから、少しでも考えてほしいですね。人は水を毎日2リットル摂取しないと、生きていけないのですから」

 これからは「官」、「民」だけでなく、「公」という意識も持ってほしいという野田さん。「就職して企業に入ってからでも、市民の一員としての役割を意識してほしいですね。NPOやボランティア…参加することで学べることはたくさんあるし、スキルも身につきます。週末だけとか、趣味のように気楽に始めてみたら、きっと新しい世界が広がると思いますよ」。
(関連記事「ワセダからはじめよう“水”」に続く)

(2007年10月11日掲載)

Copyright (C) 2007 Student Affairs Division, WASEDA University. All rights reserved.
First drafted 2007 October 11.