わせだかいわい

早稲田界隈のみなさんと
 まちづくりサークル「まっちワークグループ早稲田」


防災キャンプ2007

 猛暑が続いた夏休み、地元小学生参加による「防災キャンプ2007」が開催された。これは「早稲田地球感謝祭」※ 関連行事で、早稲田大学のサークル「まっちワークグループ早稲田」が企画し、地域の皆さんと一緒に早稲田のまちづくりの一環として、毎年行っているキャンプだ。

車椅子介助の体験のようす。右はOBの北島利裕さん
▲車椅子介助の体験のようす。右はOBの北島利裕さん
スタッフの皆さんは、優しいお兄さん、お姉さんでした。
▲スタッフの皆さんは、優しいお兄さん、お姉さんでした。

 今年、参加した子どもたちは、幼稚園児から小学生までの総勢12名。戸塚第一小学校の体育館で、1泊2日の避難所生活を体験した。防災キャンプの代表を務める、高木裕美さん(一文3年)は、開会式の挨拶で、7つの約束を子供たちと交わした。「災害時には、まず人の話をしっかり聞くこと。次に自分が何をしたらよいか、よく考えよう。走り回らない。気分が悪くなったらすぐに言う。自分のことは自分でする。水分をこまめに取りましょう。困っている人がいたら手伝ってあげてください。そして、明日のために早く寝ましょう!」子どもたちが真剣に高木さんの話を聞いているのがとても印象的だった。

今年の防災キャンプのテーマは「助け合い」

 開会式後にはいくつかの福祉体験が行われた。車椅子の介助体験では、体育のマットや大きなダンボールを障害物に見立て、子どもたちがペアになり、スタッフの指導のもと、車椅子を動かした。人を乗せた車椅子を押すには、ちょっとしたコツがいる。「曲がるところが、難しかった」と最年少参加者のなおと君。OBの北島利裕さんは、「車椅子に乗っている人の気持ちをこの体験で感じてもらえれば」と言う。なおと君のお母さんも「実際に防災の訓練や体験をすることは大切。お友だち以外の同世代の子どもたちと共同生活をすることは、今の時代なかなかできない貴重な体験ですね」と満足げであった。

早稲田のまちあるき

 次は2班に分かれ、周辺の道路に設置されている消火器、一時避難場所などを確認して回った。早稲田の街は、細い路地も多く、所々に消火器などが設置されている。地域の消防団員でもある長島江美さん(政経4年)を先頭に、消火栓の用途などをスタッフが丁寧に説明する。「ここにもあった!」と子どもたちの元気な声が飛び交っていた。

 この防災キャンプには、戸塚第一小学校、新宿消防署、新宿区役所、社会福祉協議会、日本損害保険協会、水稲荷神社の協賛の下、学生サークル「環境ロドリゲス」や「WASEND」、「アトム通貨」からもスタッフが参加している。事前の綿密な打ち合わせでは、常に「子どもたちの安全」ということを念頭に進められ、このキャンプにかける学生スタッフの熱意がうかがえた。さらに、地域の方々からは「子どもはスタッフをよくみているんだよ。しっかりしないとね」と、喝が入れられた。若者に喝を入れる大人も少なくなっているが、有難いことに早稲田の界隈にはまだ残っているのである。

 「まっちワークグループ早稲田」代表の吉崎智博さん(一文3年)は、「同じ地域に暮らしながら、お互い知らない人たちが、キャンプでの共同作業などを通して、人とのつながり、世代間交流の楽しさを心に留めていく。防災以外の場面でも、このことを生かしていけたらと思うとわくわくします。本当にいいキャンプでした」と言う。そして、何よりも大きなケガや事故もなく無事にやり遂げた達成感と共に、このキャンプを今後も続けていきたいと抱負を語ってくれた。

「地球感謝祭」 早稲田周辺の7つの商店会連合と学生などの有志により、毎年9月、西早稲田キャンパスを主会場に開催される、「まちづくり」をコンセプトに掲げた、早稲田の地域イベント。

(2007年9月27日掲載)

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First drafted 2007 Septmber 27.