投稿コーナー

2007年度前期分 目次





知って下さい、タバコを吸うということ


 「タバコはやめろ」、「タバコはやめた方がいいよ」、「お願い、タバコはやめて!」  そんなまわりの忠告にも負けず、タバコを吸い続けている大学生のあなたは、今や、タバコを吸うということがどう世の中で見られているか知っているだろうか。

 10年前、ペルーの日本人大使館で起きた人質事件の後、日本の大使が報道陣の前で、深々とタバコを吸ってから会見を始めたのが放送され、世界中の良識者を唖然とさせた。タバコは、公の場で吸うものではなく、隠れてこそっと、嗜むものだというのが、当時から世界の常識だからだ。彼のような非常識感がまかり通っていた日本でさえ、ようやく世界基準に近くなってきている。公共の場所での喫煙は法的にも限られてしまい、仕事中に、また会議中に一服できる会社など僅少価値ものだ。家庭でさえベランダの隅っこでしか吸えない蛍族。それに、タバコを吹かす、かつての格好良い男は、今や自分を律することのできない、やくざな奴とのイメージさえ持たれている。

 タバコの弊害については「耳たこ」だろう。でも、喫煙で体を壊した患者さんは本当にmiserable(悲惨)なのだ。肺がんや肺気腫の末期は本人にも周りにも辛すぎる。医療スタッフでさえ、目を背けたくなる。タバコは心疾患や脳卒中にも間違いなく深く関係しており、妊娠中の喫煙女性は、胎児に悪影響を及ぼすという覚悟も必要だ。それに、何の罪もない家族を受動喫煙の被害者にさせるのは本意ではないだろう。

 そんなことは先刻ご承知の輔で長年タバコをお吸いの方は、ニコチン依存症という立派な患者さんで、治療に保険が適用される。しかし、ニコチン中毒からの離脱は大変難しい。私は医者をやっているが、私の患者さんで喫煙に成功した人は半数にも達しない。大学生のあなた、タバコをやめるのは今がチャンスなのだとぜひ知って欲しい。

(第二文学部4年 福永 宣道)

(2007年7月19日掲載)

Copyright (C) 2007 Student Affairs Division, WASEDA University. All rights reserved.
First drafted 2007 July 19.



今秋、所沢キャンパスが熱くなる!


 10月14日(日)に所沢キャンパス最大のイベント「TOKOSAI2007」が開催される。所沢キャンパス以外の学生は、そもそも「TOKOSAI」って何? と思っている方がほとんどだろう。TOKOSAIとは所沢キャンパスのキャンパス祭のことである。私は、今年のTOKOSAI実行委員で広報を担当している。

 TOKOSAIは、早稲田の中で存在感の薄い所沢キャンパスを自分たちの手で盛り上げよう、ということで2005年に始まり、今年で第3回を迎える。やはり、まだまだ歴史が浅いため、TOKOSAIの存在は学生の認知度が非常に低いのが現状だ。だからこそ自分たちが改革し、その現状を変えることができるのではないか、いや変えてやろう、というのが私のやりがいとなっている。

 今年はTOKOSAI史上初めて、キャンパスに182cm×182cmの大きな看板を立てた。その看板は所沢キャンパスだけでなく西早稲田キャンパスにも立てたので、今まで以上に多くの学生にTOKOSAIを知ってもらえるだろうと期待している。また、今年はホームページのコンテンツも充実させた。認知度が上がり、所沢キャンパスが盛り上がってほしい。その一心でスタッフ一同がんばっている毎日だ。

 TOKOSAIのコンセプトというのは、所沢キャンパスで活動しているサークル、もちろん個人で活動している人も含め、それぞれが自分たちの「色」を出す発表の場にするというものだ。所キャン生のエネルギーを、TOKOSAIという場で存分に発揮してほしいと思っている。また、TOKOSAIに来ていただいた方には、きっと所沢キャンパスらしさというものを感じていただけると確信している。

もうすぐ夏休みが始まり、そして夏休みが終わったらすぐTOKOSAIが待っている。10月14日はぜひ、所沢キャンパスに足を運んでみてください!

■所沢キャンパス祭
【URL】http://www.waseda.jp/1j-tokosai

(人間科学部2年 薄井 仁郎)

(2007年7月12日掲載)

Copyright (C) 2007 Student Affairs Division, WASEDA University. All rights reserved.
First drafted 2007 July 12.



ある一つの早稲田観と「早稲田踊り」


 これは、幾人もが持つある一つの早稲田観のお話と、早稲田踊りというものについての話である。

 「実るほど 頭の垂れる 稲穂かな」

 これは、去年「早稲田を知る」という講座で奥島元総長が言われた言葉である。この言葉から、僕は早稲田に集いし一人ひとりの「人」を「稲穂」に例えて考えてみた。

 そうすれば、その「稲穂」が植えられている豊かな「土壌」は“早稲田大学そのもの”であり、その「土壌」の下で根底から支え、僕らの心を強く繋がせている「根っこ」が『校歌』と『紺碧の空』であると思った。そして、その「稲穂」を照らし、太陽に向かって上へ上へと成長を導き、輝かしている「光」は“サークルやゼミ”など、それぞれが理想とする活動の場であると思った。

 そして、今、この観念プラス125周年という歴史的な時空に遭わせてひとつの文化が生み出されようとしている。そう、それが「早稲田踊り」なのだ。

 「心の稲穂は揺れているか」 5万人ものキラキラ輝く「稲穂」が集う早稲田風景に、「早稲田踊り」という名の『楽しさの風』が吹き込む。楽しく風に揺れる稲穂は無次元に混ざり、今まで出会ったことのないような心と心の交流や、新たなエネルギーを生み出し、未知なる可能性の土壌を開いていく。

 それが早稲田であり、早稲田踊りの存在価値なのである。だから一緒に早稲田を感じていこう!  これは観るものでも魅せるものでもない。これはみんな一人ひとりが心を揺らし、動かすものなのだ。

 ここから新たな上昇気流を生み出し、早稲田を日本へ、世界へ、未来へと解き放とう。根っこの部分で心が繋がっている僕たちだからこそ、自分を、早稲田を超えられるとワクワクしている。

※「早稲田踊り」とは2003年、早稲田大学の学生を中心に誕生。「早稲田にかかわるすべての人々が新たな関係を築いていくための場をつくる」ことを目標に、早稲田をもっと面白く、もっと熱くするためにつくられた踊りである。

(人間科学部4年 山本 哲也)

(2007年6月28日掲載)

Copyright (C) 2007 Student Affairs Division, WASEDA University. All rights reserved.
First drafted 2007 June 28.



中学生との出会いを通して


 私が参加しているCommunity AIDS Project(CAP)は国連人口基金ベトナム事務所の協力の下、国連やNGOなどの国際機関がどのようにエイズに取り組んでいるのかを学び、何らかの行動を起こすことを目的として始まった。ベトナムでの講義を終え、国内での活動内容を模索していたところ、われわれの活動を知った三重県の中学校から人権教育の一環としてCAPを訪問したいというお話をいただいた。

 中学生との交流はCAPにとって初めての活動だった。私たちは一体彼らに何を伝えることができるのか。そう考えたときにエイズについても、偏見や差別についても、よくわかっていない自分の姿に直面した。そもそも「偏見」や「差別」とは何なのか。私も偏見の言葉を発しているかもしれないし、目や態度で差別をしているかもしれない。私には「偏見」や「差別」はエイズに関してもそうでなくても難しく、簡単に学べるものでも教えられるものでもないとしか思えなかった。しかし、そんな難しさを率直に、中学生と共有できれば…と考えた。

 そんな気持ちがどれほど伝わったのかはわからない。緊張した雰囲気のまま終わったディスカッションに過ぎなかったかもしれない。しかし、陽性者の手記を読み、感じたことを言葉にするのに苦労しつつも、一生懸命考え、発表してくれた。彼らなりの人権問題に取り組む姿だと思った。

 私は性教育やエイズ教育に対する疑問から、CAPとして教育活動をしたいと思っていた。しかし今回、限られた時間の中で、中学生にどうしたら興味を持ってもらえるのか、どのように行動を変えられるような印象を与えられるのかなど、考えなくてはならないことは山ほどあり、単純にできるものではないと痛感させられた。

 CAPは“出会い”という言葉に愛着を持っている。さまざまな出会いが次につながっていると考えるからだ。今回のこの偏見や差別について考える時間との出合い、エイズ教育の複雑さとの出合い、そしてそれらを与えてくれた中学生との出会い。この“出会い”を私は次の活動の糧として大切にしたい。

(国際教養学部2年 味澤由妃)

(2007年6月14日掲載)

Copyright (C) 2007 Student Affairs Division, WASEDA University. All rights reserved.
First drafted 2007 June 14.



自動車と環境


 先日まで私は運転免許取得に向けて教習所に通っていたが、一つだけ納得できないことがあった。

 それは規則と現実のギャップ。路上教習で走行中、教習生の私は速度規制を守っていたが、教本に書いてあった「周囲の交通の流れにのる運転」を実践しようとすると明らかに制限速度を越え、教官に注意されてしまうのだった。しかし、流れにのらないと後ろの車からはクラクションを鳴らされたり、煽られる日々。現実と速度規制のギャップを感じた。

 そんなある時、「周りの車は速度オーバーしても安全に走っていて、むしろそれが日常化しているのになぜ速度規制をキチンと守るのか、教習中だからなのか」と教官に聞いてみた。

 すると教官はこう答えた。「もちろん安全面を考慮するのと、正しい運転マナーを覚えてもらうためではあるけれど、速度規制を守ることにはもっと意味がある。例えば周辺住民への騒音被害軽減や、速度規制を守って無理な運転を避けることで燃費も良くなる」と。運転することで発生する騒音や環境面への影響は否定できない。しかしドライバーの心がけ次第で少しでもそれが緩和されるということを教わった。自分本位ではいけないということを。

 ただ、心がけだけでは限界がある。これからは自動車そのものが環境面を考えなければならないだろう。

 本紙1119号の「現場レポート」に掲載されていた理工学術院大聖研究室にて開発中の電動バスは、環境に優しい動力で動いているようであり、さらに走行音についても考慮されているというのも素晴しい。ただ、どうしても走行性を考えるとガソリン車には今の時点では敵わないだろう。

 近い将来、ガソリン車並みの走行性を持った環境に優しいクルマが世界の標準になるよう、ワセダ発の車づくりに頑張ってほしいと思う。

(第二文学部2年 柴田竜樹)

(2007年5月31日掲載)

Copyright (C) 2007 Student Affairs Division, WASEDA University. All rights reserved.
First drafted 2007 May 31.



目覚めよ、デルクイ!


 早稲田には約4万人の学生がいる。そのうちいったい何人と声を交わせるだろうか。

 「出る杭を打つな、閉塞した時代を切り開くのは出る杭である」…恩師の言葉を胸に私は、上京する時自分に誓った。さまざまなことに挑戦する出る杭と出会う、そして自分もこの日本のために何かをしたい。

 4月、私の前には目を輝かせた学生であふれていた。私もサークルの新歓に参加し、多くの人に声をかけた。それから半年、ふとまわりを見渡すと、目を輝かせていた学生がいない。ある者はサークルに入りその環境に満足し挑戦をあきらめ、ある者は自分の抱いた大学とのギャップに打ち萎れていた。

 私も良きサークルメンバーに出会えて楽しい毎日を送っていた。夢を語ることはないけど、このままきっと楽しく大学生活を終えていける、そう思い始めていた。

 「ほんとにそれでいいの?」と誰かが私に問いかけた。「君は、多くの出る杭に会いたかったんじゃなかったのか? 君自身が杭を打つ側に回っていいの?」。それは上京する時に誓った自分自身の声だった。

 はっとした。早稲田には出る杭が多くいるはずなのに、その出る杭が出るための場所がないことに、そして出る杭同士をつなぐものがないことに。夢があっても打ち明ける場所がない。きっと多くの出る杭たちも大学に入る前の思いを、日々の生活の中で失っていったのではないか。

 私は目覚めた。そして、学生NPO「デルクイ!」を立ち上げた。この学生NPOで、夢や今の思い出を深く語り合える「デル会」や、一つのテーマのもと意見交換ができる「フォーラム」などを開催している。そうして、大学中にいる出る杭たちを目覚めさせたいと、頑張っている出る杭たちの支えになりたいと思っている。出る杭が閉塞した時代を切り開くために。そして何より出る杭たちの笑顔のために。

学生NPOデルクイ! Webサイト
【URL】http://derukui.web.fc2.com/

(政治経済学部3年 学生NPOデルクイ!代表 平石 拓也)

(2007年5月17日掲載)

Copyright (C) 2007 Student Affairs Division, WASEDA University. All rights reserved.
First drafted 2007 May 17.



図書館でするめになり損ねた話


 冬は暖かく夏は涼しい、そしてレポート提出の時期には第二の勉強部屋と化す心強い学生の味方、それが図書館だ。仮眠のため、調べ物のため、あるいは何となく、皆一様にこの建物に足を運んだ記憶があるだろう。かくいう私も文学部生として、あちらの書架こちらの書庫と本を携えて飛び回る日々を送っている。ところが先ほど、この建物の中にとある意外な落とし穴を発見した。穴は比較的浅いが、もし運が悪ければいつまでもそこから抜け出せない可能性がある。

 戸山図書館の研究書庫を訪れたことはあるだろうか。ここの書架は可動式となっていて、ボタンを操作して書架と書架の間を空けることで、自分がその間に入って本を探すことができる。書架の間に人がいるときは、通路にいる人は書架を動かしてはいけないことになっている。しかしながら、書架の奥は暗く、通路側からは中に人がいるのかどうか分かりにくいため、通路の人がうっかり書架を動かしてしまうことが稀にある。その「うっかり」に遭遇した私は、前後からゆっくりと迫りくる大きな書架を見てぞっとした。とっさに、奥のスペースに入りこんで難を逃れたが、どこからも抜け出せない状態になってしまった。このまま発見されずにいたら、いずれ図書館のするめに! と想像した私はいろんなものをかなぐり捨ててわあわあ騒ぎ出した。気付いた図書館員の方の第一声は「どこにいますか?」。皆さまどうか、可動式書庫の操作は慎重に!

(第一文学部3年 西尾 幸)

◆戸山図書館より

 ボタンが点灯していれば他の書架は開かないので、書架に入るときは必ずボタンを押しましょう。もしボタンを押し忘れて書架に入っても、書架前面のオレンジ色のバーに触れれば動いている書架はすぐに止まります。書架の奥のスペースは今後はどなたも入らないように工夫しました。これからも安心して戸山図書館をご利用ください。

(2007年4月26日掲載)

Copyright (C) 2007 Student Affairs Division, WASEDA University. All rights reserved.
First drafted 2007 April 26.



応援部のはなし


 応援部と聞くとどのようなイメージを持たれるだろうか。上下関係が厳しく、学生服を着て「押忍」と挨拶をする集団だろうか。ちなみに早稲田大学応援部では挨拶のとき「押忍」とは言わない。

 上下関係が厳しいというイメージは間違ってはいないと思う。しかしなぜわれわれ応援部が上下関係、礼儀を重んじるかといえば、われわれの活動が多くの人々との信頼関係の上に成り立っているからである。早稲田の名を背負って戦う体育各部の選手、われわれの活動に理解を示して下さる大学関係者の方々、早稲田大学に関わるすべての人なくして、応援部の活動は存在し得ないのである。応援部の中に規律が存在するのも、そういった外部の方々に対し、学生らしいきちんとした態度を示せるようにするためだと私は思う。部の中で礼儀を軽んじていては、まして外部の方々に対して敬意を払うことなどできない。

 また、ただ規律が厳しいというだけでなく、楽しむところは楽しむといういわばメリハリを大切にしている。応援部には「ひょうたん精神」という言葉がある。ひょうたんの形のように、ひきしめるところはひきしめ、緩めるところは緩める。応援部の活動の目的は、早稲田スポーツの応援を通して早稲田を盛り上げ、一人でも多くの学生に「早稲田に入って良かった」と思ってもらうことだと私は思う。学生を楽しませ、喜びを分かち合うためには、まず私たち自身が自分たちの活動に楽しさを見い出していなければならないのだ。

 今年、早稲田大学は創立125周年を迎え、早稲田スポーツもより盛んになる。これを読んでくださった皆さまにはぜひ神宮球場にきて、『早稲田大学校歌』と『紺碧の空』、そして新応援歌『早稲田の翼』を私たちと一緒に歌ってほしい。早稲田の良さを必ず実感するはずだ。

(人間科学部4年 応援部副将 松本 拓)

(2007年4月12日掲載)

Copyright (C) 2007 Student Affairs Division, WASEDA University. All rights reserved.
First drafted 2007 April 12.